二手、三手
(写真:水槽の光 その2)
腹が立った時、腹立ち紛れを口にしそうになります。では、それを口に出したらどうなるでしょう。
怒気を当てられた相手は、やはり腹を立てて言い返すに違いありません。それで、こちらも引っ込みがつかなくなり、さらに反撃をします。
そうすると、お互いあげた拳が下ろせなくなって、感情は荒れ、心は乱れ、関係は断絶します。
良いことは一つもないのに、なぜ、腹立ち紛れで身を誤る人が後を絶たないのでしょうか?
なぜ、危険なあおり運転をするのか?
なぜ、大切な家族を傷つけるのか?
なぜ、長年培った信用をご破算にするのか?
それは、腹立ち紛れでした事の、その結果、そしてそのまた結果を予見しないからです。
ニ手、三手、先まで読む。
自分の言動の先を予見する。
ニ手、三手先が大切なのは、囲碁や将棋、五目並べだけでなく、私たちの人生でも言えるようです。