今日学んだこと

分かっていることは書かない。分かっていないから書いて学ぶ。だから「今日学んだこと」なのです。

チャンスは作れない、でも準備はできる

(写真:赤のコリウス)

■時節到来と言うこと

『時節到来ということ、用心をもして、その上に事のでき候を時節到来とはいうべし。
無用心にて事のでき候を時節到来とはいわぬことなり。』(御一代記聞書)
これは、蓮如上人と言う高僧の言葉で、聞法の心構えを教えられたものです。
仏法と聞くと日頃あまり馴染みありませんが、私たちの日常に引き当てても深い示唆に富んでいます。
どんな意味でしょうか。
時節到来とは、大事業達成のことです。
人それぞれ、成し遂げたい事業はあるでしょう。しかし、ここで言う大事業とは、人生を通じて為すべき大事を指します。
「大事業とは、よく日頃から備えて初めて達成できるものなのだ。
全くそんな心構えも準備もなく、結果だけ夢見ている人には、決して大事業達成と言うことはありませんよ」と教えられているのです。

■チャンスは平等、結果は不平等

人それぞれ、願いがあります。
ああなりたい、こうなりたい、と心に描く理想もあるでしょう。
それが、小さなことならば、達成する手順も、また成し遂げたイメージもつきやすいので、割と気軽に準備も、実行も、達成もできます。
しかし、それが非常に大きなことであったり、あるいは自分だけの力ではどうにもならず、大きな力の後押しが必要な場合は、どうしても手をつけかねてしまいます。
もっと言えば、私たちは、目の前に達成できそうな形で現れたもの以外は、なかなか準備しようと言う心すら起きないのです。
しかし、『チャンスは平等、結果は不平等』と言われます。
なかなか達成のイメージが湧かない大きなことでも、不意に実現できそうなチャンスに恵まれることが、長い人生の内には何度もあります。その意味では、チャンスは平等です。
しかし、そのチャンスをつかんで成功している人はあまり多くありません。
それは、実際にチャンスが目の前に現れても、それをモノにするだけの力がなければ、せっかくの好機をミスミス逃すことになるからです。
ちゃんとそれまで準備できていた人はチャンスをモノにし、準備を怠れば好機を逸す。
つまり、『チャンスは平等、結果は不平等』なのです。

■急に休みが取れたなら

身近なことで、分かりやすい例があります。
この間、私は急に休暇を取るように言われました。その後に年末の休暇も続いていましたから、合わせれば結構な期間になります。
さあ、どうしよう。
いきなり、長期休暇と言われても、ある程度考えていなければ、どう過ごせば良いか困ってしまいますよね。
しかし、どんなに仕事が忙しくても、年に何回か海外旅行をしている人を知っています。
その人は、普段はまとまった休暇を取るのが難しいのですが、仕事の谷間に急に3日とか、1週間とか空くことがあります。
そこに、3日間なら近場、1週間間なら少し足を伸ばそう。あるいは、無理してあと1日休んで8日間にしてヨーロッパまで行こう、と出かけるのです。
もちろん、先立つものが有っての話ですが、普通はそんなに上手く休日のスケジューリングはできないものです。
では、この人は、どのようにしてこれを実現しているかと言えば、普段から休日の日数に応じた行きたいところと、やりたいことのリストを作っているそうです。
そして、休日が取れそうになったら、当てはまる日数からチョイスして、実際に行動に移します。
要は、日頃の準備があるから、チャンスが来ても対応できるのです。

■生かすも、生かさぬも自分次第

今は、これがないから、あれがないから、と条件が整わないことを言い訳にして、楽をしようとする。それは、自分自身も思い当たることです。
しかし、チャンスは急にやって来ます。
その時、全く準備が為されていなかったら、せっかくのチャンスを逃してしまいます。
と言うことは、実際に条件が整わない時から、整った場合を想定した準備が必要になります。
たとえば、最近の話題で言えば、自動運転とドローン。この技術が進んで世の中に広まると、今の物流の業態はガラッと変わってしまうでしょう。
例えば、トラックが高速道路を隊列を組んで自動走行すれば、後はハンドルを握っての配送はインターの外側だけになるでしょう。その時代、長距離配送と言う言葉は死語です。
また、ドローンが小口の荷物を届ける時代には、宅配と言う言葉すら死語になるかも知れません。
その時、事業転換を図って市場を伸ばす事業者もいれば、反対に窮する事業者もいるでしょう。
でも、そこを準備しているのは、ごくごく限られた会社です。
つまり、今実現していないからと、先送りしているうちに、いつの間にやら世の中に追い越され、好機を逃したり、窮地に立たされるのです。
我々が知らない所で、地下の胎動のように事態は変化しています。
それが表面化してから慌てては手遅れです。
『チャンス作れない、でも準備はできる』
要は、生かすも、生かさぬも自分次第です。