今日学んだこと

生きることは学ぶこと。オレの雑食日記帳。

男の本質

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(写真:また走る日を夢見て)

『男の本質は少年であり、
女の本質は母親である。』

夫婦と子供2人の標準的家庭。
でも、奥さんは「子供が3人」とため息混じりに語ります。

どんなに外で実績を上げている旦那さんでも、奥さんからは子供にしか見えないのでしょう。
それは家の中では、自分の着るものや、下着の準備一つできない。靴下の在り処も知らない。着ていたものを脱いだら脱いだで、そこいら中に脱ぎっぱなし。
家に帰れば、「腹減ったあ、なんか食べるもんない?」とうるさい。
なんか、高校生の息子の方が余程しっかりしているのではなかろうか?

それでいて、やたら外では見栄を張り、お客さんを招けば、家族に対して偉そうにする。
「あんたなんか、ひとりで生きられるものなら生きてみなさいよ」と思われているかも知れません。
男性にとっては、こんなショッキングなエピソードもあります。

長年連れ添った奥さんが大病を患って、今晩が峠という時。
奥さんの手を握って「お前が死んだら、俺も一緒に死ぬ。」と旦那さんが涙ながらに言ったそうです。
その後、幸い危機を脱した奥さんに、一緒に付き添っていた娘さんがこの旦那さんの言葉を伝えました。
さぞや奥さんは感動するかと思いきや、「あんな、なんもできん人来ていらんわ。」と言ったとか。
旦那さん、全く形無しです。

女性から見れば子供のまま体だけ大きくなったような男性ですが、だからこそデッカい理想が抱けるのかも知れません。
歴史的大人物の場合はどうでしょうか。

薩摩の倒幕運動のリーダー、西郷隆盛が、坂本龍馬を自宅に招いた時のことです。
自宅に帰ってきた西郷の顔を見るなり、彼の妻が「そろそろ家の屋根を直して下さりませぬか。前からお願いしているのに、一向に修繕して下さらないので、雨漏りが酷くて困ります。」と文句を言いました。
しかも、坂本龍馬の目の前でです。
外では、多くの人からリーダーとして尊敬を集めている西郷隆盛も、妻から見れば、家庭を顧みないしょうが無い夫でしかありません。
さぞや西郷も、盟友の前で面目を潰されて苦笑したでしょうが、悠然とこのように返答しています。
「今は日本中が雨漏りをしておるのだ。家の雨漏りなんぞに構っておれんよ。」

さすがは大人物、なんとスケールの大きな切り返しかと、坂本龍馬も感心したことでしょう。
しかし、それは龍馬なればこそで、奥方は「ふざけないでちょうだい。その貴方のその志とやらを支えているのは誰なのか、分かっていらっしゃるの?」とプリプリ怒り出したことでしょう。

確かに男がデッカい志に生きられるのは、女性の支えあればこそです。
でも、たいへんでしょうが、少しだけ目をつぶってやって下さい。
そして、少しだけ手綱を緩めてやって下さい。奥さんが支えてくれる安心感があればこそ、旦那さんはデッカい志に向かって生きられるのです。
男の本質は少年です。そう、デッカい夢を見る、デッカい子供です。そして女の本質は母親です。バックボーンとして男を支え、より高いステージへと押し上げるのは女性なのです。