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今日学んだこと

分かっていることは書かない。分かっていないから書いて学ぶ。だから「今日学んだこと」なのです。

優しく、親切な人は何故幸せになれるのか

(写真:白のプラネタリウム)

優しく、親切な人

優しく、親切な人は、心が強い人です。
私たちは、普通自分のことで精一杯です。
まずは、自分の食べるものを確保する。自分で何を着るか選ぶ。自分の時間があれば、ひたすら自分のことをしたい。あるいは、寝ていたい。
それに対して優しく、親切な人はどうでしょうか。
人の食べるものまで心配する。
それどころか、自分の食べる分から分け与える。
外で笑われないように人の着るものに心を砕く。あるいは、服装選びにお店までついていく。
常に人に心を配り、時間があれば自分以外の人が気持ちよく過ごせるように準備をする。
そして、人より早く起き、人より遅く眠る。
・・・
一言で言えば、自己犠牲です。
もちろん人間である以上、いろいろな欲はあるでしょう。その欲を抑えて、人のために心と身体を動かせる人だから、とても心が強い人なのです。

幸せな人生

ここまで書くと、そんな聖人君子はお伽話や創作の中だけの存在ではないか、と言われるかも知れません。
しかし、私はこの文章を書きながら、実在の人物を思い浮かべていました。
それは、歴史上の人物でもなければ、テレビでスポットを浴びている人物でもありません。
それは、私たちの一番身近にいます。
そう、私たちの母親であり、妻です。
申し訳のないこととは思いますが、男は外から帰ってきたら、基本自分のことしかやりません。
昔の亭主は、「めし」「ふろ」「ねる」しか言わなかったとか。
あとは、全部奥さんが家のことを責任を持って回していました。
最近でも旦那の行動に、テレビを見る、ネットを見る、気が向いたら子供と遊んだり、少し家事を手伝うが加わっただけで、基本的には大きな変化はないと思います。
その旦那や、あと寝転がってばかりの子供の世話に、奥さんは自分の時間の殆どを割きます。
「はあ、やっと自分の時間ができた」
そうつぶやく言葉は、奥さんのこんな状態を端的に表しています。
雨が降ると言っては傘の心配をし、傘をたたんだ後まで気遣ってタオルをもたせてくれる。
十分にご馳走がなければ、自分が食べたいのを我慢して、旦那や子供に分け与える。
優しく、親切な人そのものです。
しかし、心も身体も休む暇なく動かし続けた奥さんが、いつまでも健やかで長命なのは、なぜでしょうか。
それは、奥さんの心が満たされ、人生が幸せである証しに思えます。

幸せになれる訳

なぜ、優しく、親切な人が幸せになれるのか。
周りもそんな人を大切にします。
なかなか口に出して感謝の言葉を伝える時は少ないけれど、心の中では居なくては1日も暮れない人に思っています。
奥さんも周りから必要とされ、自分の居場所を実感する、だからこそ幸せな人生を送れるのでしょう。
でも、
「一生懸命家事をするから幸せと言うのは、怠惰な旦那や子供たちの都合が良い言い方じゃないの」
この文章を奥さんが読まれたら、このようにかなり立腹されるかも知れませんね。
それより、口じゃなくて少しは身体を動かして手伝って頂戴!
ごもっとも。
でも、私が優しく、親切な人の人生が幸せになると思う理由はもう一つあるのです。

幸せ貯金

人生は甘い豆と苦い豆の入ったフライパンのようなものだと言われます。
甘い豆と苦い豆の食べ方は人それぞれです。
甘い豆から先に食べた人は、あとに苦い豆が残って人生の後半に苦しみます。頑張って苦い豆から食べた人は、後に甘い豆が残って幸せな人生が待っています。
とかく恵まれ、あるいは才能に溢れた人は、いきなり目の前に甘い豆がたくさん集まっているようなものです。不器用で、何も持たない若い頃を経験してきた私たちからすれば、実に羨ましい人でした。それは、私たちが一生懸命苦い豆をついばんでいる間に、甘い豆をお腹いっぱい食べられる人だからです。
しかし、どんなに恵まれた人でも、それに溺れて甘い豆を先に食べ切ってしまったら、人生の後半は苦い豆にまみれます。例えば、資産家の息子が、若い頃は親の威光で好きに放蕩できても、親の威光が消えた瞬間に辛い人生に転落するようなものです。
あるいは、力や才能がある人は、人より早くポストを手に入れ、威勢を誇るでしょう。しかし、そこで周りに対する気遣いを忘れたら、ポストから退いた後に寂しい人生が待っています。
それに対して優しく親切な人は、自分を抑えて人のために心と身体を使う人です。決して甘い豆をついばんでいるのではありません。
そして頑張って苦い豆をついばんで日々を送った結果、気がつけば甘い豆に溢れたフライパンが目の前にあります。
そう、優しく、親切な人は日々、心と身体を使って幸せ貯金をしてきたのです。
これは、奥さんだけでなく、男の自分にも言えることです。
つい自儘に任せて、自分ばかりを優先し、人への気遣いが足りない姿が反省されます。
優しく、親切であることはたいへんですし、自分の心に逆らわねばなりません。
しかし、いつまでも幸せな人生を送るためには、進んで苦い豆をついばんで、幸せ貯金を心がけることが大切だと知らされます。