今日学んだこと

分かっていることは書かない。分かっていないから書いて学ぶ。だから「今日学んだこと」なのです。

質問はコミュニケーションの扉

(写真:那覇のよる その7)

■質問はコミュニケーションの扉

『質問はコミュニケーションの扉』と言われます。
コミュニケーションとは、言葉で意見を交わし、自分の期待や要求を伝え、そして、お互いの意思を確認して、次の行動につなげるまでの一連のプロセスを言います。
しかし、現実では「なかなかコミュニケーションが上手くいかない」と言う話を耳にします。
言葉を投げても、相手が同じ土俵で話し合いに応じてくれないことがあります。あるいは、盛んに良いことを言ってはくれるのですが、少しも物事が進まない相手もいるのです。

■コミュニケーションの成立しない原因

それは、相手が自分事と受け止めていない、または具体的な行動が前提になっていないことが原因です。
とりあえず、その場だけ聞いたふりをしたり、人当たりの良い人は、気の利いたコメントまで用意します。
その場はネガティヴな発言もなく、和やかに終わりますが、実は何も持ち帰れないことがあります。だから、その後何も動かないのです。
これでは、コミュニケーションの目的は果たせません。しかし、コミュニケーションを成立させること自体にも、高いハードルがあることも分かります。
まずは、相手が自分にも関係ある話と認め、同じ土俵に上って貰わねばなりません。
そして、自分にとって有益な情報か、あるいは行動する値があるか否かを、相手自身の頭で判断して貰うのです。
そうして、初めてコミュニケーションは始まります。

■関心を向け、流れを作る

テレビで頻繁に見かける池上遼一さん。
この人の話は、難しいことを、子供でも分かるように噛み砕いて教えてくれるので定評があります。
そして、池上さんの話し方の特長のもう一つは、必ず質問と答えがセットになっていることです。
「◯◯について、政府が初めて導入する仕組みがあります。しかし、民間では特別なことではないこの仕組みを、なぜ今まで国は導入しなかったのでしょうか?」
とか、
「このままでは日本経済はたいへんだと頻りに報道されますが、実は全く問題ないと言う人もいるのです。その人たちが根拠にしていることは何でしょうか?」
と、話の流れが、池上さんから私たちへの質問へと変わります。
すると、受け身で聞いていた私たちに、自発的に頭を働かさなければならない流れができます。
たしかに、ラジオを聞いていても、「では、問題です」と始まると、漫然と聞き流していたのが、パッと脳に通電して関心が向きます。
あとは、関心の流れに乗って、どんどん聞き手主体でコミュニケーションは広まっていきます。
だから『質問はコミュニケーションの扉』なのです。

■質問力を磨く

どんなに準備して、緻密に組み立てても、相手が自分のことと受け取らなくては、感心されこそすれ、それ以上の結果は望めません。
むしろ、緻密で綺麗に作られたストーリーほど、相手に高度な理解力を求めるので、こちらの思いとは裏腹に相手は完全に置き去られます。
ついつい私たちは、大手企業や、一流コンサルのやり方を見慣れていて、あのレベルまで作り込もうと気張ってしまいます。
相手も綺麗な資料を持ち帰って、感心して眺めるのですが、自分との関係性が分からなければ、そのまま机の片隅にしまわれることになります。
ですから、大切なことは情報の多さや正確さ以上に、一つでも自分のこととして持ち帰って貰えたかどうかです。
そのような時、上手く使いたいのが質問です。しかも、漠然と「何か困っていることはありませんか」より、「よく〇〇を使っているうちに、□□が都合悪くなると質問を受けますが、御社ではどうされていますか?」と、相手の身近な話題に振ると関心が生まれるでしょう。
そして、そこで生まれた関心から、コミュニケーションの扉が開きます。
この質問をする力は、私たちにとって非常に大切なスキルなので、常に意識して磨いていきたいことです。