今日学んだこと

分かっていることは書かない。分かっていないから書いて学ぶ。だから「今日学んだこと」なのです。

決して変えることのできないもの、すなわち才能

(写真:日本橋 人形町 明治座前)

■才能は変えられない

「苦手なことはしない!」
この間テレビで見た、澤穂希選手の言葉です。
正直、目から鱗が落ちました。
私たち会社員は、苦手なことでも、仕事ならばやらなければなりません。また、そうするのが当然だと思っています。
しかし、「苦手なことはしない」と言い切るのは、さすがトップアスリート、そんな言い分を押し通せるだけの実績を積んでいるからでしょう。
しかし、よく考えたら、苦手なことをしないのは、仕事やキャリアアップの効率から考えても正しいですね。
なぜなら、得意なことを伸ばすのに10の力を使うとしたら、苦手なことを伸ばすのには、30から50の力が必要です。
苦手なことを伸ばすのに力を使うより、得意なことを伸ばしてスペシャリストを目指した方が、短い職業人人生の中でより得るものが多いのではないでしょうか。
それに、生まれ持って得意なこと、つまり才能は変えることができないと言います。

■一人一人の強みの回路

なぜ、才能は変えられないのか。
脳科学によれば、人間は生まれてから幼児期までで、神経回路を形成します。そして、形成の最終段階では、正しく出来上がった回路を残して、あとを除くステップがあります。
それは、いわば回路の選別です。もし、全ての回路をそのまま生かしておいたら、脳は情報過多でパンクするからです。そのため、伝達の良い回路だけを残して、後は除かれてしまうのです。
そして、これが一人一人の強みが生み出されるプロセスです。すなわち、選別され強化された回路は強みとなり、除かれ数を減らされた回路は苦手な分野となります。
この時点で得手不得手が決定されているので、苦手なことを無理に伸ばそうとしても、苦労の割には成果が上がらないのです。

■苦手なことはしない

好きこそものの上手なれ。
好きなことは、一生懸命取り組むし、自然、上達が早いことを言ったものです。
しかし、反対から言えば、上手だからこそ、好きなのだとも言えます。
神経回路が強化されている部分は、情報の伝達が早く、人より早く組み立てられたり、答えが出せたりします。と言うことは、何かを始めようと思った時に、すぐにピンときて、人より手早く形にできます。
それで、感心されたり、褒められたりすれば、当然ですが好きになりますね。
つまり、好きなことを強化すれば、そのまま得意なことが伸びるのです。
いや、好きなことは、家で寝っ転がってテレビを見ることだ・・・そんな人は、もちろん論外ですけど。
得意なことが伸びれば、それは他の人が真似できない特性となります。
ナンバーワンではありませんが、オンリーワンです。強いものがひしめきあって、そこをかき分けて抜きん出るナンバーワンと、唯一の存在だから、競争相手がいない道を悠々と進むオンリーワンでは、どちらが有利でしょうか。そして、より少ない努力で、スペシャリストとしての道が開けるのです。

■最高のチームとは、皆んなが強みを生かしたチーム

しかし、人間はどうしても人のやっていることが気になって仕方ありません。
人が上手くやっていると、自分も上手く出来なければならないような気になる。
それで、本来苦手なことなのに、その強化に時間を使うようになります。
しかし、野球のチームで考えたら、全員が早い球を投げる必要はありません。むしろ、ある人は強打者、ある人は名捕手、ある人は守備のプロ、とそれぞれの特性が噛みあった方が強いチームになります。
職場でも、チームでも、同じ特性を持った人が二人いたら、逆にどちらかを選別しなければなりません。
それよりは、他の人がやらない、かつ自分が得手のことでオンリーワンを目指す。
その方が楽しいし、結果も残せます。
要は、その強みを正しく知るか否かでしょうね。
しかし、見栄やプライド、あるいは思い込みに邪魔されて、結構強みが正しく見えていない人が多いように思います。かく言う自分もその一人かも知れません。反省させられます。