今日学んだこと

分かっていることは書かない。分かっていないから書いて学ぶ。だから「今日学んだこと」なのです。

当事者意識

(写真:霧にけむる山々)

■奥さんの不満

亭主の私たちには、少し耳の痛い話を一つ。
私たち男性と女性では活動のフィールドが違っています。
男性は主に家の外をフィールドとし、女性は家の中をフィールドとします。もっとも、最近は奥さんをしながら、家の中も外もと言う人がいますから、あくまで一般論です。
さてそうすると、一般に男は内向きのことを女性に任せ切っています。
例えば、家計のこと、家事のこと、育児や近所付き合い、家の中には仕事があふれかえっていますが、意識の中では、基本奥さん任せ。
「いや、自分はちゃんとやっているよ」と言われる男性がいるかも知れませんが、おそらくその指揮権は奥さんにあるはずです。どちらかと言うと、言われてやっとやっと家のことをしているとか、あるいは役割を割り振って貰っていると言うのが本当のところではないでしょうか。
だからか、女性の男性に対する評価は、「もう一人子供が増えた」とか、さんざんです。
男性は男性で外のフィールドで苦労があるのですが、中のフィールドが主戦場の奥さんからすれば、まことに手のかかる子供の一人なんでしょうね。大人のくせに。

■内助の功

内助の功と言われます。
男性が外で思い切り働けるのは、女性がしっかり家庭を守ってくれているから。
家庭がごたごたしていたら、男は十二分に力を出せません。
しかし、この言葉を浅く聞いてしまうと、外で頑張っている男性の仕事に価値があって、家の中を守っている奥さんの仕事は、それよりも価値が劣ると思えてしまいます。
だから、価値ある仕事をしている男性を奥さんは生涯かけて支えるべきなんだ、とも。
ちなみに、「専業主婦」は最近の言葉だと知っていましたか?
これは、戦後しばらく経って生まれた言葉であり、概念です。
そうすると、中には首をかしげる人もいるいるかも知れません。
「確かに、今は外に出働きに出る女性が多いけど、昔女の人はほとんど家で家事をしていたろ?確かに、言葉が生まれたのは戦後かも知れないけど、概念は昔からそうだったんじゃないの?」
いえ、いえ、女性の家事が今のような省力化されたのは、高度成長期以降のことで、それまでは洗濯一つ、風呂を沸かすこと一つ、食事の準備や裁縫など、どれ一つとってもたいへんな仕事でした。それが、インフラが整備され、家電が行き渡るにつれ、奥さんの負担が軽減され自由な時間が生まれるようになりました。それまでは、男性以上に大変な仕事を担う働き手として大切に思われていたのです。
確かに、思想的に男尊女卑的な時代を長らく続けてきましたが、昔は外の仕事、中の仕事と上下などなく、いずれも大切な仕事として認められていました。

■当事者意識

それが、戦後の社会変化に伴い、奥さんの役割が変わってきました。
家電の普及が家事の負担を減らしました。
対して、男性は会社勤めする人が増え、家から遠く離れて仕事をするようになりました。
すると、男性と女性の働くフィールドの違いはますますハッキリしていきます。
男性は、会社社会と言う、一つのコミュニティに取り込まれ、そこでの価値観を優先して生きざるを得ません。
「もう少し、あなたも子育てに参加してよ。」
「しょうがないだろ、仕事なんだから。そんな時間は無いよ!」
しょうがないで済んでしまうところ、やはり男性は会社と言うフィールドにだけ生きている証拠でしょうか。
そう言えば「子育てしない男性を父親とは言わない」と言うテレビCMが ありましたが、敢えてそんなことを言わなくてはならないほど、私たち男の意識が会社寄りなんでしょうかね。
すると、対外的な仕事、例えば地区や学校の行事でも、会社以外のことは奥さんの負担になってきます。
家の外と中と言う男女のフィールドの境界線が、会社と会社以外と変化しています。
家事の負担軽減の恩恵はありましたが、フィールドが広がった分、むしろ奥さんの仕事は増えています。
だから、「会社以外はみな妻の仕事」と言う男性の意識に対して、「共同生活している当事者意識がない」と奥さんが不満を持つのでしょう。

■二人で一人

ある夫婦の離婚理由。
奥さんが風邪で寝込んでいる時に、いみじくも旦那さんが言ったとか。
「僕のご飯のことは心配しなくていいよ。どこかで食べてくるから、君はゆっくりと風邪を治してね。」
さて、この発言のどこが奥さんを激怒させたのでしょう。
これがピンと来ない男性はかなり危険です。
そうです。
風邪で弱っている家族がいれば、元気な方はしっかりと看病しなければなりません。
なのに、相手の食事のことを気にもせず、自分のことばかりを考えているですから。
これでは、奥さんが失望するのも無理ありません。そして、奥さんの方から三下り半を突きつけられた時に、それに全く自覚がない男性は「なんで?僕のどこが悪かったの?」とオロオロするばかりでしょう。

夫婦とは不思議なもので、全くの赤の他人がご縁があって、自分の親よりも長い間共同生活をします。
当然、もとは他人ですから、そばで聞いていると、いや我が家でも・・・問題噴出です。ましてお互い、自分の人生ですから、決して無理に一緒に暮らす必要はありません。
しかし、特に男性にとって、パートナーはこの世で一番かけがえのない相手のはず。
夫婦は二人で一人、共同生活をして支えあっていると言う意識を持って、まずは気持ちから寄り添っていかなければならないですね。