今日学んだこと

分かっていることは書かない。分かっていないから書いて学ぶ。だから「今日学んだこと」なのです。

リスペクト・ザ・ワールド

(写真:オータム・レッド)

■世界は何でできている

世界は何でできている?
世界を構成する4大要素は、火と水と風と土と、昔教えられました。
それに、5番目の要素を加えると、宇宙から来る凶暴な破壊惑星を倒せると言うのが、ブルース・ウィリス主演の「フィフス・エレメント」のあらすじです。その5番目の要素とは、ミラ・ジョボビッチだったんですけど、今更ネタバレとか言われないですよね。
しかし、私たちは人間ですから、4大要素で出来上がった地球の上に、人間の世界を構築して生きています。
一方で、文明がもたらしたものは環境破壊と言われますが、私たちがその恩恵を被って生きているのは間違いないことですし、更にその増進に日々努力もしています。
では、この人間の作った文明社会の世界は、何でできているのでしょうか。

■凄いプロたちでできている

かつて、缶コーヒーのコマーシャルで、「世界は皆んなの仕事でできている」と言うキャッチコピーがありました。
確かに、身の回りにあるもの、何一つとっても、それは誰かの仕事の結果です。
自分の住んでいる家一軒にしても、まず土地の造成から始まり、基礎作り、そして棟上げ、外壁や内装、電気工事。さらに、水道や電話回線の引き込み。家の中にあるものも、流し台、テレビ、食台、ソファ、そして畳や布団一枚に至るまで、もしお金をだして買えなかったら、自分では何一つ用意できないでしょう。
それは世の中には、もの凄い数のプロフェッショナルがいて、自分の代わりにそれらのものを生み出しているからです。そして、自分のようなものでも文明の恩恵を享受できているのです。
私たちの生きているこの人間の世界は凄いプロたちが作っています。

■すぐ隣にいるプロフェッショナル

では、そんな凄いプロは何処にいるのでしょう。凄い仕事をする凄いプロフェッショナルは、私たちとはかけ離れた存在なのでしょうか。
いいえ、そうではありませんよね。
電車に乗っている時、普通に前に立っていたり、横で寝ている人がそうなのです。
電車の中では、一心不乱にゲームに興じているこの男の子だって、職場では熟練の技術で我々に必要なものを生み出しているかも知れません。
とかく、建設現場の職人さんと言えば、いつも泥だらけの所為か、あまり社会的には評価されていません。しかし、その職人さんたちが、こんな快適な家やオフィスを作ってくれているのです。
休憩時間なんかに、一服しながら泥だらけ足を投げ出している姿は、確かにスマートではないかも知れませんが、間違いなく凄いプロフェッショナルの一人です。

■リスペクト・ザ・ワールド

この間、運送会社の管理職の方と話すことがありました。
そして、時々「俺ら、運送会社だから、あんまり難しいことは分からんからねえ」と言われます。
私は、その時に「でも、されている仕事のスキルはムチャクチャ高いですよね」と返答しました。
私たち、オフィス業務に慣らされたものから言えば、荷主の荷物を間違いなく預かり、巨大なトラックを操って、何重にも巡らされた厳しい法律の規制も守りながら業務をこなされているのは、とても凄いことです。そのため、報告書類や事務手続きは、他の仕事に比べて何倍も複雑で、かつ分量も多いのです。
そんな、現場でも、事務所でも、もの凄いスキルで仕事をこなしておられる運送事業者に、「俺ら運送屋だから」と言わしめる社会状況はなんとかならないかと常々思っていました。
確かに、業界によっての利益構造はあるでしょう。
これも別の社長ですが、海外でマッサージサロンに行った時、「これで1500円か、いいなあ。設備と言えば、部屋とベッドだけだし、人件費も知れている。それに比べて、俺ら、同じ1500円の運賃をもらうにも、トラックは要るは、軽油、高速代、人件費がいるわ。事故でも起こした日には全部パーだもんな」とぼやかれたとか。
すると、マッサージしていた外国人が日本語が分かる人だったのか、「オー、あなたたちのビジネスモデル悪いねえ」と言ったとか、言わなかったとか。
本来仕事の難易度に対してこそ、高い単価が払われると思うのですが、構造的に収益が出辛い場合、仕事のたいへんさに見あった利益や給料が貰える訳ではありません。
だから、財布の厚みでは、人の凄さは測れないのです。そして、そのモノサシをはずせば、身の回りに普通に凄いプロフェッショナルが溢れていることに気がつきます。
私も、同じ職業人として、それらの人に恥じないように頑張らなくてはならないと思います。
まさに、リスペクト・ザ・ワールドです。