今日学んだこと

分かっていることは書かない。分かっていないから書いて学ぶ。だから「今日学んだこと」なのです。

我儘なライオン

(写真:乳牛)

■組織不適合者

会社は組織である。
組織に属する者として、組織をどう動かすか、それは一つの技術であり、必須なスキルである。
リーダーが自分のチームを運営する技術は言うに及ばず、いろいろな立場のステークスフォルダー(利害関係者、例えば上司、他部署)と、どう折り合いをつけてチームの主張を通すかも求められる。
人間には、その人なりの都合もあるし、こだわりもある。自分の正当な理屈を、相手がそのように受け取らないことは茶飯事である。
だから、相手が飲み込みやすいよう工夫して、なんとか自分の主張を通そうとする。
そう、組織で生きるには、仕事のスキルはさることながら、人間観察の力がいるのだ。
ただ、自分はそう言うことが面倒くさくて敵わない。自分の仕事のスキルだけで勝負したいと思う。
要は不器用、面倒臭がり、そして組織不適合者である。

■我儘なサラリーマン

多分世の中では、自分のような人間を「我儘」と表現するのだろう。
人に合わせることをせずに、自分のしたいことだけをする。
それで、結果が出ればまだしも、皆んなが別の方向にワーッと走っている時に、一人だけ自分の道を進んでいたら、自分も抵抗が大きくて難渋するし、また周りも進路を塞がれて頭にくる。結局、一人の限界に突き当たって、時間をかけた割に結果はサッパリと言う状態になる。
それで反省もあって、仲間作りに腐心した時期もある。なんとなく会話していると少しは自分に協調性がでて、組織に馴染んだかなと安心感も出る。
しかし、それで成果が出る、出ないは別である。

■我儘なライオン

仲間作りをして、何を求めたか。
自分は考え方が人に協調できないから、いっそ自分を殺してしまおう。自分がしたいようにではなく、相手が求めるようにする。そして、許容された中で最大限自分のオリジナリティを発揮する。そうすれば、組織ともズレず、自分の貢献感も出る。
そう考えた。
しかし、これは考え方が間違っている。
なぜなら、自分の頭でゴールを考えることを放棄しているからだ。
自分の頭でゴールを考える。
そうしないと、周りの仲間のロジックに頼りきることになる。
それで、上手く回っている時は良いが、周りが手詰まりになると自分まで手詰まりになる。
時に、組織不適合者は、こんな時に突破口を開かねばならないのに、その存在価値まで捨てている。
だから、自分の道は、不器用だろうが、我儘だろうが独り行く道なのだ。
「我儘人間」と人は言う。
いや、単なる我儘ではない。
我儘なライオンなのだ。

■獅子は伴侶を求めず

「獅子は伴侶を求めず」と言われている。
ライオンは百獣の王の自覚があるから、他の生き物に媚びようとしない。徒党を組んで身の安全を図ろうとしない。
生きるも死ぬも独りと言う矜恃がある。
もちろん、群れに君臨し、複数のメスに奉仕させているヒモ男的な実態は周知の通りで、そんな格好の良い生き物ではないことは皆んな知っている。
しかし、あの立髪の威厳と言い、やはりサバンナ最強のスペックと言い、そう連想させる何かがライオンにはある。
「ライオン・ハート」と言う歌まであった。
我儘なライオン、それはそのスペック故に群れる必要がないライオン。
自分独りで放り出されても生きていくのに支障がないライオン。
だから、群れの中では浮いてしまう。無理に合わせる必要がないからだ。
そして、自分の仕事をする。
当然、周りとの軋轢を生むが、それは織りこみ済み。
貢献感が得られないことも、仕事内容が周りの承認を得づらいことも全て承知。
だが、皆んな同じ方向に走れば、その先が行き止まりだった時の担保がない。
だから、独り逆、もしくは別の道を行かねばならない。
今の評価でない。5年後、10年後を見据えて動くのだ。
独り評価されない道を行く、そんなライオンでありたい。