今日学んだこと

分かっていることは書かない。分かっていないから書いて学ぶ。だから「今日学んだこと」なのです。

数字が読めないことの本当の意味

(写真:サカエ)

《数字が読めない人間》

私が今の会社とご縁があった時、「数字が読めないなあ」と評されたことがあります。

当然、ITの専門家なので、数字を集計し、グラフ化し、見える化するのはお手の物です。
しかし、数字を取り扱うことができても、その数字が何を意味するかを読み解く能力は別です。
「数字を読む」には、数字の背景に対する深くて広い知識が必要です。
そして、その背景と目の前の数字を紐付けて考える想像力も必要になります。

「販売が急に伸びた」と言う事象をとっても、認知されてマーケットが拡大したと言う要因なら結構ですが、今がピークで、今後純減していくかも知れません。
誰でも数字を見れば、販売が伸びた事実はわかりますが、その要因については背景を読み解く必要があります。
何らかの拡大要因があれば、それを原因とみなすことができますし、思い当たらなければ、過去の販売のパターンと比較して、今後更に伸びるのか、落ち込むのか推測を立てなければなりません。もし、拡大が予測されるなら、体制の強化が必要ですし、落ち込みが予測されるなら、下支え策の発動が必要です。

《数字を読む意味》

今までのITはレコーディングが中心だと言われてきました。
レコーディングとは、売上、仕入、経費、資産、負債、債権、債務、入庫、出庫等の数字の動きを記録して、会社の収支や資産状況、在庫や未収金を把握するための機能です。

対して、昨今は、傾向分析から販売予測、そして戦略立案の役割が期待されるようになってきました。
そのツールとして、BIツールや機械学習が脚光を浴びています。
つまり、数字を現在現れている結果としてだけでなく、生きた情報として未来予測につなげようとしているのです。

もし、数字を現在目に見えている事象としてしか捉えなかったら、売上が上がれば浮かれ、下がれば落ち込み、都度一喜一憂を繰り返さなくてはなりません。
そして、もし市場に取り返しの付かない変化が迫っていても、それを数字から読み解くことができなければ、そのままマーケットの縮小と一緒に滅びなければならないのです。

そのような事態に備え、事が起きる前に適切に手を打ててこそ、数字を活かす意味があると思います。

《数字との対話》

私もよく上司から「数字を読んで見よ」と言われます。
「予測数はどれくらい?」「伸びると思った根拠は?」「販売期間はどれくらいが適切で、ピークはいつ頃来るのか?」

いきなりそれを振られても、とても責任のある答えはできないと言い淀んでいると、「そこは、外れても良いから、まずは予測する事が大切なんだ。」と教えて貰います。
正確な答えを出す力がなくても、まず自分の頭で考えてみることが大切だ、と。
出した答えが正しければ、自分の中で成功パターンとして強化され、間違っていても、修正を繰り返すことにより、正確に近づくことができます。
そうして、数字と対話をしながら、本当に数字を読む技術を磨いていくのです。

数字を読むことの本当の意味、それは、数字は客観的な情報であると同時に、未来を語る生きた情報だからです。
主観に振り回されて、行き当たりバッタリを繰り返す自分に、客観的な指針を与えるものが数字であることを学びました。