今日学んだこと

分かっていることは書かない。分かっていないから書いて学ぶ。だから「今日学んだこと」なのです。

頂に立って初めて見える世界

(写真:畦の花々)

《ある日朝礼で》

「世界は広い!居心地の良い日本に安住するな!」
「今のビジネスの枠にとらわれず、どんどん挑戦せよ!」
「海外で出会う経営者は、全て30代。年齢や経験は関係ない。」

会社の上の人は結構イケイケのほうで、朝礼のたびにハッパをかけられます。
後生大事に、日本の片隅で自分の領分を守ってきた身としては、実に耳の痛い話ばかりです。

世界や未来、新しい可能性やイノベーションについて、世の中に情報は溢れ、仕組みや後押ししてくれる人は揃っているのに、何故か遠い世界のことのようにボンヤリしています。
現実感を持てないから、実際の行動が起こせず、形にならないのでしょう。

《世界観の違い》

これは、おそらく能力やスキルの違いより、頭の中の世界観の違いだと思います。
例えば、時速80キロから100キロに上げた時は、急に視界が狭くなり、また車体が不安定になって、運転が難しくなったと感じます。
反対に、一旦時速120キロまで速度を上げて、100キロに落とした場合は、その速度がゆっくりに感じられ、運転から受けるストレスは軽減されます。

つまり、一旦脳の中に高い基準を作ってしまうと、通常難しいと感じられることも、さほど難易度を高く感じられなくなります。
しかし、実際に難易度が下がったわけではなく、経験を積んだ分だけ視野が広がり、見通せるようになった結果、そのことに余裕を持って取り組めるようになったのです。

《頂に立って初めて見える世界》

私は、前段の朝礼を聞きながら、山登りの光景を思い浮かべていました。
山の頂に登り、雲の上から下界を見下ろした時に始めて見える世界があります。
「やあ、あんなところで、人間がたくさん動いでいるなあ。彼らは、こんな広い世界があることを知らないんだろうな。」

上の人ですから、経営と言う企業の一番トップの業務を経験しています。
権限と予算を預かり、その代わりに業績に責任を持たなければなりません。私からすると、とてつもなく難易度が高く、責任の重い仕事に思えます。いきなり任命されたら、プレッシャーでしばらく何も手につかないでしょう。そして、それは余程の人でなければ同じだと思います。

しかし、そのような厳しい立場を1年続け、2年続けるうちにだんだんと気持ちの視界が開けてきて、普通にこなせるようになります。そして、振り返ってみれば、どうして狭い世界に縮こまっていたのかと、過去の自分が不思議にすら思えます。
特に、上の人は、どんなところへもガンガン攻めていくので、かなり広い視界に生きています。その視界で私たちを見た時に、歯がゆくてならないのだと思います。

近くにも、若い頃から海外で活躍している人がいます。その人は、失敗を失敗と見なさない海外の空気の中で、勇気を出してどんどん新しいことに取り組んできました。
発想の一つ一つも素晴らしくて、いつも凄いひとだなあ、と感心していますが、恐らくそれは能力の差以上に、海外で培われた広い世界観と、日本の片隅しか見えていない私たちの狭い世界観との違いでしょう。

経験を積むことは、山登りに等しく、上に上がるに従い、広い視界が開け世界観が広がります。
新しいことに臆病にならず、どんどん経験を求めていけば、常に広い世界が開けてきます。
心掛けたいことです。