今日学んだこと

生きることは学ぶこと。オレの雑食日記帳。

マネジメントの仕事

(写真:アリの剛力)
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『マネージャーの仕事、目標を設定する、組織する、動機付けとコミュニケーションを図る、評価測定する、人材を開発する』
(P.F.ドラッカー)

ドラッカーは、マネージャーの仕事を、目標設定、組織づくり、意思の伝達、人材育成と定義しました。
しかし、人手不足の昨今、大手の管理職でも、プレイングマネージャーと言う、管理と自分の仕事を同時にこなさなければならない人がたくさん現れました。世の課長職は殆どがこれかも知れません。
中には、自分の仕事が8で、管理が2と言うプレイング&プレイングマネージャーもいます。(ちなみに、私は、プレイング&プレイング&プレイングですが。)

このドラッカーの言葉をOJTをベースに、しかも分かりやすく言っている人がいます。
それは、太平洋戦争の時、連合艦隊司令長官を務めた山本五十六です。
曰く
『やってみせ、言って聞かせて、させてみて、ほめてやらねば人は動かず』

国家の存亡を決する連合艦隊の司令長官ともなれば、組織作りと運用にはかなり腐心したでしょう。
山本五十六にとって、設定すべき目標とは、作戦の成功であり、戦争の勝利です。そのためには武器や兵員の調達と確実な作戦の遂行が求められました。そして作戦遂行のため、最高の人材を集めて組織を作り、厳格な軍規で統制も行いました。ですから、山本五十六の部下は長官の号令一下、さぞや一糸乱れず行動したと思います。

しかし、山本氏は部下のマネジメントに思いの外心を砕いています。
この山本五十六の言葉にドラッカーを当てはめると、

「やってみせ、言って聞かせて」=動機付けとコミュニケーションを図る
「させてみて、誉めてやらねば」=評価測定する
「人は動かず」=人材を開発する

となります。

自分の仕事の結果にだけでなく、キチンと部下の行動プロセスも支援しています。
とかくムチとムチばかりのイメージが強い日本の軍隊ですが、中には人情の機微に通じた幹部もいたのではないかと推察されます。
私もいつかプレイング&プレイング&プレイングから卒業して、実践したい山本五十六の言葉です。