今日学んだこと

生きることは学ぶこと。オレの雑食日記帳。

ビジョンからの逆算

(写真:10月の青空 その2)
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例えば、自分は・・・家族は・・・会社は・・・10年後にどうなっていたいですか。

そう、人間は、1年経てば、1年経つだけ、10年経てば、10年経つだけ確実に年を取ります。
時々思うのは、「年を取ったなあ」と見ている親こそ、あと20〜25年後の自分自身の姿です。自分は、ずっと変わらないように錯覚していますが、この宿命からだけは誰も逃れられません。

だから、10年後の自分の年齢と、それに相応しい自分の姿をキチンと描いて、そこに近付けるように、日々を積み重ねたいと思います。

会社のことでも、今食べていけるのは、正しい利益構造にのっとってビジネスをしているからです。しかし、そのビジネスモデルにも賞味期限があります。例えば、私の地元の三河は自動車産業とそれを支える部品や流通の産業で成り立っています。しかし、電気自動車や、水素自動車が主流になれば、ガソリンエンジンに比べ部品数は格段に減り、地域の利益構造は大変わりします。

食べられなくなって慌てても手遅れです。
確かに、今利益を確保することは喫緊の課題であり、そこに議論が集中するのは仕方ありません。しかし、そればかりに終始していては、変わらない為の理屈ばかり上手くなっていると揶揄されても仕方ないでしょう。

それがすぐに手が届かないものであっても、いや、すぐに手が届かないからこそ、10年後にあるべきビジョンを明確にしなければなりません。また、10年と言う猶予があるのですから、どんなに理想論を語っても構いません。ただ、大切なのは、そのビジョンに強い憧れと、情熱を持てることです。

ただ、「少年老い易く学成り難し」の格言の如く、ビジョンをただビジョンとしてだけ奉っていては、時間ばかり経って終わります。
そのためビジョンを明確にしたら、そこから「逆算せよ」と言われます。

例えば需要の変化に伴い、大口の取引先から発注がなくなることが想定されたら、取るべき戦略は幾つもかあります。
まず、やれるところまでやって、駄目になったら店仕舞いすると言う道。
何が何でも大口の取引先の要求に食い下がり、細々でも生き続ける道。
そして、大口に頼らなくても生きて行けるよう収益構造を転換する道。

もちろん、そこは誰でも収益構造を転換したいと思うでしょう。
ならば、下請けから脱し、独自技術の自作機でメーカーとして独り立ちする。しかも、市場の縮小している国内ではなく、海外の市場を狙うとか。

するとまず、どこの国に何をと言う検討が必要です。そこから、市場や収益の分析をし、確証が得られたら、研究&開発がスタートします。試作とモデルユーザーでの試用を重ね、より良い機能にブラッシュアップしながら、同時に市場での足固めをします。
リリースの目処が立ったら、先行販売を実施し、市場の感触を確かめながら、販売モデルの修正を繰り返します。また、同時に広報活動も必要です。
そして、一斉リリース。事前に固めておいた足場を手掛かりに拡販を進めます。

最後、努力が実り販売想定数をクリアするのが、ゴールです。
それが10年後。
後は、そのゴールと期間が一致するように逆算すれば、年単位の目標が見えます。それを、さらに月単位、週単位、日単位に落とし込みます。

なんだか、大きな目標でもクリアできる気持ちになります。
偉そうに書いてしまいましたが、このように書いて自分自身が学びました。
何はともあれ、まずは本当に情熱を持てるビジョンを作ることが出発点です。