今日学んだこと

生きることは学ぶこと。オレの雑食日記帳。

間違っていない、と正しいは違う

(写真:帰宅の途中にて)
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「自分は間違っていない、間違っているのは貴方の方だ!」

そうやって、理屈で相手を言い負かしたら、どんな気分になるでしょうか。
負かして得意になるか、あるいはお互いに気まずさが残るだけかも知れません。

そもそも、議論は何のために始まったのか。
自分は相手に改めて欲しいことがあったから、それを言葉にしたのです。しかし、その言い方を相手が受け入れることができず、議論になりました。
自分はここぞとばりに自分の思いをぶつけ、ついに相手は黙ってしまいました。
形の上では、自分の正しさを主張できても、本当は相手に改めて欲しかっただけです。しかし、彼は感情を害して、却って疎遠になってしまいました。
これでは、本来目的としていたことから遠くなってしまいます。

自分は「間違ってはいない」、しかし正しくはないのです。
正しいとは、相手が自分の提案を受け入れて、改めてくれることです。
そのためには、最初から相手が受け取りやすい言葉で意思を伝えなくてはなりません。
「なんでちゃんとできないかな」、あるいは「分かってないから、教えるけど」など、上から目線の言い方も控えるべきでした。

「善導」という言葉があります。
相手に改めて欲しいのは、自分が困っているからもありますが、それを変えることにより、相手も幸せになれるからです、
「どういう言い方をしたら、相手がきちんと受け取って、改めるべきことを改め、結果向上できるか」
その基準で考えたら、自分の都合で思いをぶつけることは慎まねばなりません。

被害者意識があるから、余計相手に対しトゲを含んだ言い方になります。むしろ、そんな時は却って気をつけるべきでしょう。
コミュニケーションは、自分の憂さ晴らしではなく、相手に期待していることを正しく伝え、行動を促すためのものですから。