(写真:帽子をかぶったテレビ塔 その2)
ある時、
小人の街づくりを巨人が手伝った。
巨人は地面をならしたり、大きなものをどんどん運ぶので、
街づくりはとてもはかどった。
しかし、小人は、
巨人が歩くたびに、
仲間を踏み潰されそうになったり、
せっかく作った家を壊されたりで、
とても頭に来ていた。
「ちょっと、巨人さん!
手伝ってもらってせっかくですが、
もっとよく見て仕事をしてもらえませんか?」
巨人は応える。
「そんなの無理だよ、
僕の目は高いところについているんだから、
そんな下の方は見えないよ」
小人(現場)と巨人(上司)は、
目線の高さが違うのである。
それをよく理解しなければ、
全体はうまくいかない。