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今日学んだこと

分かっていることは書かない。分かっていないから書いて学ぶ。だから「今日学んだこと」なのです。

自分の正しさを捨てると楽になる

(写真:プラムの木)

正しさと言う命

誰でも、「自分の考えは正しい」と何処かで認めているものです。
人間にはいろんな生き方があり、またそれぞれに立場があります。
それによって、正しさもいろいろと変わります。
上司には上司の正しいと思うことがあり、部下には部下の正しいと思うことがあります。
主人には主人の正しいと思うことがあり、奥さんには奥さんの正しいと思うことがあります。
仕事に頑張っている人、地域の活動を優先する人、余暇に人生の意味を求める人。
立場が違えば意見も違います。そして、それぞれの「正しさ」があり、それがぶつかり合えば一向に収拾がつかなくなります。

正しさのぶつかり合い

例えば、上司は「時間かけずに効率よくやれ」と言います。それに対して、部下は「時間をかけて納得のいくまで徹底的に行ないたい」と言い返します。
立場は180度異なりますが、と言ってどちからが正しくて、どちらが間違っていると簡単に切り分けられることではありません。
なぜなら、上司は何より利益を確保しなければならないので、部下がこだわり過ぎて売値以上に原価をかけられては困ります。しかし、部下は部下で直接お客さんと会話しているので少しでも喜んで貰いたいと思います。それに納得いくまで作り込んで納めなくては、後から手戻りが発生してしんどい思いをしなくてはなりません。
このように、私たちがその身になれば、その立場立場で違った主張を始めることが多々あります。だから、その立場に応じて正しいことを言っているもの同士、どうしても正しさと正しさがぶつかり合うのです。

正しさにもいろいろある

それでも、テロ攻撃をして人を殺傷することに正しさはあるのでしょうか。
昔は単純だったと思います。
テロ行為をするのは反社会的な怪人集団で、それ以外は平和と平穏をこよなく愛する人畜無害な人たち。
そして、その悪を懲らすのは「正義の味方」でした。
その「正義」も、打ち倒されても仕方ない普遍的な悪の存在が前提です。
自爆テロを行なった18歳の少女は、恋人を殺され生きる望みを絶たれて凶行に及んだそうです。
テロ行為は無実の人を阿鼻叫喚の地獄に叩き込む許されない行為です。しかし、テロリストの中には自分なりの正義を振りかざして凶行に及ぶ人間が多くいます。
その彼らを最新兵器の圧倒的火力で掃討するのが文明国である我々の正義です。しかも、普通の家庭で育った若者たちをテロリストに変えた遠因は私たち先進国のエゴだとしたら、どこに正義があるか分からなくなります。
テロリストは世界を覆う脅威だと言われながらも、やはり火力に勝る私たちに戦いの分はあります。そうすると、所詮は「正義とは力なり」と言う暴論が罷り通ることになります。

手放すべき正しさ

このように「正しさ」とは、置かれている立場や都合でどうにでも変わるものです。
時に、その正しさを主張し過ぎて本来しなくて良い争いのタネを蒔いているかも知れません。
これについて、「悪人ばかりだとケンカにならぬ」と言う話があります。
「悪人」の反対は「善人」です。
「善人」同士の会話を聞いてみましょう。
・・・
主人「あ!だれだ、こんなところに花瓶を立てておいたのは!」
妻「あなた、何をしているの!ちゃんとみて歩かないからよ!」
主人「なんだとお、この横着ものめ!自分が始末をサボったくせに人の所為にするとは何事だ!」
妻「ちょっとお、あなたも男らしくないわね!素直に謝ることを知らないの!」
・・・
いやはや、クワバラクワバラ。
では、これが「悪人」同士の会話だとどうなるでしょう。
・・・
主人「あ!すまん、すまん花瓶を倒してしまた。雑巾ないか?」
妻「あなた、申し訳ありません。私がすぐに片して置かなかったから。すぐ拭きますね。」
主人「いや、ボーッとしていた俺が悪いから自分でやるよ。」
・・・
仲睦まじくて良いですね。
前者の場合は、主人も奥さんも「自分はもう間違えない」と言う善人同士です。
いつも正しくなくてはおれないから、素直に頭を下げられない。なぜなら、頭を下げたら、間違いを認めることになるからです。正しさが手放せないので、意地と我慢で苦しまなくてはなりません。
後者の夫婦は、間違える自分だと素直に受け入れています。
正しいことにこだわらないから、すぐに頭を下げて謝れます。「悪人」の自分を受け入れているので、意地と我慢で苦しまなくて良いですし、いたずらに人とぶつからなくても済みます。
私たちはいつも自分のことを「正しい」と自惚れ、そのため人からの進言が素直に聞けません。それくらい「正しさ」は私たちの命です。
しかし、それでどれくらい損しているかを知らねばならないですね。