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今日学んだこと

分かっていることは書かない。分かっていないから書いて学ぶ。だから「今日学んだこと」なのです。

甘いトマトの育て方

(写真:pink in 錦)

甘いトマトの育て方

甘いトマトは、まるでリンゴのような味がすると言います。
え〜、そんなトマトは食べたことがない。
ホントだろうか。
でも、確かに飲み屋さんで「フルーツトマト」と言うメニューを見たことがあります。
普通、トマトと言うとビニールハウスの温室栽培のイメージがあります。
そこで、肥料も水分も充分に与えられて、早くたくさん生産をされるのですが、よく考えたら本来のトマトは、そんなでき方はしません。
と言うことは、私たちの食べているのは、人工的で、本来のトマトでないことになります。
ひょっとしたら、自然に近い環境で作られたトマトは、リンゴのような味がするのかも知れません。

荒地に根をはる

トマト本来の自然な環境、それはどんな状態なのでしょうか。
今、野生のトマトはアンデス山地や、ガラパゴス諸島で見ることができます。そして、これらの地域はほとんど雨の降らない乾燥地帯で、かなり今の温室育ちのトマトとはイメージが違います。
だからか、聞いた話では、甘いトマトはあまり水を与えず、乾いた土地で育てるのだそうです。
その理由は、ストレスを与えるとトマトは甘くなるからで、充分水が与えられないことがトマトに良いストレスとなって働きます。
水を断たれたトマトは、それでも自分が生きるために、必死に根を張ろうとします。そして、大地から出来うる限りの水分を吸い上げて、最後真っ赤なトマトの実に結実させるのです。

厳しい環境に身をおいても

このトマトの話は、私たち人間にも通じるところがあります。
最近、職場にもストレス診断が取り入れられ、どんどん私たちの職場環境からストレスが除かれつつあります。
言わば、トマトを温室に植えて、充分な水と温度、そして養分を与えている状態です。
そして、温室からは早く、大量に、またなりの大きなトマトがどんどん出荷されます。
ただ、残念なことに温室育ちのトマトは、水っぽくて甘くはありません。
同じように人間社会から過度にストレスを取り去ってしまうと、穏やかで、協調性があって優秀ですが、いざと言うピンチに為す術を知らない人間が増えるような気がします。
今でこそ、安全安心な人間社会が実現されていますが、本来人類が向き合ってきた幾多の課題は非常に厳しいものでした。
かつて我々の生命を脅かしてきた自然環境や危険生物、疫病や飢餓、そして幾多の戦乱も過去のものになろうとしています。
どんどん私たちの環境は、快適で、かつストレスがない場所に変わろうとしています。しかし、それにどんどん順応している我々は逆に非常に弱い存在になっているかも知れません。
もちろん、生命の心配が除かれるのは、とても有り難いことですが、適度に厳しい環境も人間には必要だと思います。

甘い果実を手に入れる

私は、日頃の種まきが良くなかったのか、今非常に忙しい思いをしています。
忙しい時は、ストレスもかかり、消耗もします。しかし、だんだんそれに慣れてくると返って心身が安定してきます。
時間がある時にストレスに感じていたことが小さく思え、明らかに耐性が付いてきたと思えます。
そうしてみると、時間がある方が幸せか、ない方が幸せか、ストレスがない方が幸せか、ある方が幸せか、分からなくなります。
ただ、ストレスを受け入れ、それに慣れていけば、甘いトマト同様どんどん自分の可能性を引き出されます。
そして、そんな時期を多く過ごして手に入れるものは、きっと甘い人生の果実でしょう。
忙しい今だからこそ、見える人生の姿です。