今日学んだこと

分かっていることは書かない。分かっていないから書いて学ぶ。だから「今日学んだこと」なのです。

雲雨傘

(写真:深山の紫)

意見と事実を混同する

部長と営業部員の会話。
・・・
「どう、いけそうかな?」
「う〜ん、デザインも良いし、結構いけるんじゃないですか?」
「お店の反応はどうかな?」
「昨日も見てきましたが、手に取って見ている人もいますし、まずまずの人気だと思いますよ。」
「君の話はどうも要を得ないな。」
「そうですかあ。」
「私はこの商品が伸びるどうかを判断したいんだよ。それで、これからの生産数も変えなくてはならないだろ。」
「ですよね。」
「そのためには、お店の反応とか、これまでの実売数と言った事実が知りたいんだ。でも、君の『いけると思う』とか、『まずまずの人気』とか言うのは君の意見だろ。」
「ええ、まあ。」
「君のように事実と意見をごちゃ混ぜに言われると判断できないから困るのだよ。」

雲雨傘

「説明は論理的に頼むよ。」
「すいません。」
「一つ分かりやすい話をしよう。『雲雨傘』って知っているかな?」
「『雲雨傘』?初めて聞きます。」
「つまり、今空に雲が出ているとするだろ。そうすると、君はどうする?」
「えっと、雨が降るといけないと思って傘を用意しますね。」
「ご名答。つまり、そう言うこと。」
「えっ、『雲雨傘』・・・なんとなく分かったような分からないような。」
「じゃあ、説明するから、よく聞いてくれ。」
「はい。」

事実、データ→解釈、分析→アクション、提言

「まず、『雲』。これは今目の前に起きていること、つまり事実だ。」
「はい。」
「『雲』は事実、客観的に誰が見ても間違いのないデータを言うんだ。
次に、『雨』はまだ起きていないから、予測だ。君は『雲』を見て、次は『雨』になると予測した。これは、君の解釈であり、分析なんだ。」
「解釈ですか。」
「最後の『傘』は、雨になりそうだから起こすべきアクション。人に対しては、『雨になりそうだから傘を持って出てください』と言う提言になる。」
「少し分かってきたような。」
「つまり、曇っていて、雨が降りそうだから傘を持って出てください、と言う短いフレーズは、見事に『事実、データ』、『解釈、分析』、『アクション、提言』と言う論理的なフレームワークに当てはまっていることになる。」

頭を整理する練習

「じゃあ、話を戻そうか。さっきの私の質問にはどう答えれば良かったかな。」
「えっと・・・『雲』、事実だから、例えばこの2週間で追加注文が入った店が10店舗あります。」
「じゃ、「雨』は?」
「解釈としては、商品が周知される来月くらいには、今納品してある分は品薄になり、今の生産数では欠品が出る可能性があります。」
「よし、じゃ、『傘』は?」
「提言としては、商品の追加生産を依頼して、早めに販売予想も見直すべきかと思います。」
「まあ、そんなところだな。
でも、もう少しデータをしっかり取ってくれよ。あと、『雲雨傘』を頭の中でいつも唱えておきなさい。」
「はい、『雲雨傘』『雲雨傘』。」
「ははは、声に出さないでいいから。」