今日学んだこと

分かっていることは書かない。分かっていないから書いて学ぶ。だから「今日学んだこと」なのです。

数字で示す

(写真:パープル・クレーン その3)

とっても、物凄く

どれくらい凄いか。
どんなに、効果があるのか。
どれだけ危険か。
それを伝えて、相手の関心を引きたい時、「とっても」「もの凄く」と、曖昧な形容詞がつい口に出ます。
しかし、「そう」と一応反応はして貰えるものの、なかなか次の段階に進まない。
なぜ、相手の行動に結びつかないのか。なぜ、相手に響かないのか。
そして、相手にこちらのメッセージをきちんと伝えるにはどうしたら良いのでしょうか。

血管の話

例えば、血管の話。
血管は私たちの大切な血液の通り道です。
そして、それが詰まればたいへんです。
脳で詰まれば脳梗塞、心臓で起これば心筋梗塞、お腹にできれば腹部動脈瘤、破裂すればまず助かりません。
だから、「皆さんコレステロール値を下げ、いつもサラサラ血液を維持しましょう」と健康指導されます。
しかし、なかなか私たちにはピンと来ないのが本当のところです。ついつい志向にまかせて脂っこいものを食べてしまいます。
不規則な生活や、タバコも過ごして、ドロドロの血液のまま血栓のリスクを増やしています。
ならば、こんな言い方をしたらどうでしょう。
「血管の長さは、全部でどれくらいあると思いますか?」
もちろん、一人の人間のです。
血管には動脈、静脈があり、そして毛細血管は身体の95パーセントを占めています。

数字で示す

教科書等によれば、人間の動脈、静脈、さらに毛細血管までつなげた長さは、実に10万キロメートル、地球をふた回り半すると言いいます。
自分の身体の中にそんなに血管が詰まっているなんて信じられませんね。
では、大切な動脈と静脈の長さは?
先ほどから逆算すれば、10万キロメートルの5パーセントだから、実に5千キロメートル、日本列島よりも長いことになります。
そこを血液は、1分間で駆け巡るのです。
心臓の血液を送り出す力の凄さは、創造をはるかに超えています。
そして、10万キロを駆け巡る血の通り道がいかに大切かが分かります。
もし、どこか通りづらくなっているとして、長さ10万キロ、大切な動脈と静脈ですら5千キロですから、お医者さんが「あなた、ここが詰まりそうですよ」と事前に警告するのはまず無理でしょう。

具体的に伝われば勝ち

だから、血液の通り道を妨げないためにも、血はいつもサラサラにして、血管の壁に異物が溜まらないようにしましょう、と言えば伝わりやすくなります。
「なんで、そんなに玉ねぎばかり食べさせるの?」と文句を言っていたお父さんも少しは納得するのではないでしょうか。
人間がアクションを起こせないのは、ひとえに理解していないからです。
本当に理解できたら動かずにおれなくなります。
「解答が全て分かっていて、書かずに提出する生徒があるだろうか」と言われる通りです。
「動かないのは本人の所為、あくまで自己責任だ。」
そうも言えますが、理解できていない相手に自己責任を求めるばかりでは、伝える側の任務放棄とも責められましょう。
そのためにも、前段のように数字で伝えるのは有効な手段です。
なにしろ具体的に伝われば、必ず動く気持ちが起きますから。
数字を見せるのはたいへんな準備が必要です。だから、ついついそれをせずに形容詞だけに頼ろうとします。しかし、そこを面倒がらず、具体的に数字を出して説明できるような習慣を身につけたいと思います。