今日学んだこと

分かっていることは書かない。分かっていないから書いて学ぶ。だから「今日学んだこと」なのです。

間違った問題を解決してもイノベーションは起こせない

(写真:ホワイトムーン)

飛び交うイノベーション

イノベーションを起こせ!
そんな掛け声がいろんなところから聞こえてくる。
今やイノベーションは破壊の代名詞。
本屋に行かずとも、自宅に居ながらにして世界中のあらゆる書籍を買うことができる。絶版本が欲しくて古書堂を巡る必要もない。
かと思えば、CDを買わなくても、いくらでも良質な音源を手にできる。ちょっと聞きたいだけなら、ネットにつないで無料で視聴すれば良い。
こんな時代、本屋やレコードレーベルは立ち行かないだろう。
山や広大な土地の計測も、いままで人手と時間をかけてやっていたことが、ドローンをひとっ飛びさせて画像処理をすれば、何十分の一の費用でできてしまう。
これでは測量事務所がたまらない。
これら、全て最近のイノベーションのなせるワザ。
イノベーションを起こせるものは全てを手にし、起こせないものは今の仕事を失う。
今や、イノベーションは企業の死活問題なのだ。

答えは現場にある

さあ、イノベーションを起こせ!
今までの誰もしたことのないことを考えろ!
そうハッパをかけられ、変わったことをヤレと言われて、はいそうですかとできるものでない。
日本発のイノベーションと言えば、つい引き合いに出してしまうのがネット印刷のラクスル。
なんと印刷業界は2強がシェアの8割を持っている多重下請け構造。そして、下請けの印刷会社では印刷機が稼働していない時間が多い。それに気がついたラクスルの社長が、空いている時間を埋めたい印刷会社と安く印刷したい個人顧客のマッチングを考えた。
仕事の依頼はネットですれば良い。原本はメールを使って電子データで送れば良い。
印刷が仕上がれば宅配便で送り返せば良い。
時代が生み出したお手軽サービスを使って、大手元請けの寡占構造に切り込んでいる。
確かに凄いイノベーションには違いないけど、全て現場目線。
印刷会社と個人顧客の課題を丁寧に拾った結果だと思う。

事件は会議室で起きているんじゃない

イノベーションは理屈じゃない。
いくら頭の良い人が研究室で考えても生まれない。会議室で議論しても出来上がらない。
現場と、顧客が発信することを丁寧に拾う。
かの踊る大走査線、青島刑事の名言。
「事件は会議室で起きているんじゃない。現場で起きているんだ。」
答えは現場にはある。
現場で顧客に聞けば全て分かる。
かのAmazonだって、発想の元は、本屋の実店舗の棚の限界から。
滅多に売れない本はどこの本屋に行っても買えない。あるいは、何週間も待ってお取り寄せをするしかない。
なぜなら、実店舗は棚の広さが有限だし、棚の一つ一つが販売機会そのものだから、売れ筋しか置くことはできない。
でも、欲しいと思えばすぐに世界中の本棚から飛んでくる、そんな魔法の本屋があればどうだろう。
そんな夢見たいな話が実現している。
これもひとえに僕ら読者のリアルな願いが元になっている。

足で考える

だから、頭で考えるんじゃない。
足で考える。
椅子に座って考えるより、実際足で出向いてこの目で見た方が早い。
「ああ、そうか。そう言うことか。」
現場でやっていることに不思議なことは多いけど、よく聞けば皆んなちゃんとした理由がある。
反対に、こうすれば良いのにと思うこともある。
そういう事が分かれば、顧客に対する一番良い答えもきっと見えてくる。
それがイノベーションのタネ。
イノベーションは、正しい課題の解決から。
それはきっと現場に落ちている。