今日学んだこと

分かっていることは書かない。分かっていないから書いて学ぶ。だから「今日学んだこと」なのです。

プロならパフォーマンスにこだわれ

(写真:満腹弁当)

旦那たちの悪循環

仕事から帰宅して、夕食を食べ終わると急に身体が重くなって、何をするにも億劫になる。
そして、一休みのつもりがそのままリビングで撃沈。朝になるまで、ソファや床で寝てしまう。
家族はなんとか起こそうとするものの、うるさそうにするし、引っ張るにも重いし、ついには呆れてさっさと自分だけ寝室に引っ込んでしまいます。
朝起きたら身体が冷え切っていて、不自然な格好で寝たものだから節々も痛い。
こんなことを繰り返しているうち、さすがにこれではいけないと思い、なんとかリビングで沈んでしまわない方法をネットで探してみました。すると、いるわ、いるわ、夕食後にそのままリビングで寝てしまう旦那がワンサとヒットしました。
しかも、そんな旦那へのアドバイスは、「リビングに布団を敷いて置け」くらいがせいぜいです。
外の仕事で疲れきって、寝室までたどり着く力もなく、そのまま朝まで寝てしまう旦那たち。
それで、頭痛で苦しんだり、本調子でない身体を抱えてまた仕事に向かう。
これでは、全くパフォーマンスが上がらないから、仕事が終わらずまた残業。
かくして、旦那たちの悪循環はとどまるところを知らず続きます。

木こりの話

体調とパフォーマンス。
この関係について、ある木こりの話を思いだしました。
その木こりは、毎日6時間働いて木を10本切り倒していました。
しかし、ある時を境に急に6時間では10本を切り倒せなくなったのです。
そこで、木こりは8時間働くようにしました。
そうして、しばらくは10本切り倒すことができていた木こりでしたが、やがて8時間では足りなくなります。
さらに木こりは10時間、12時間とどんどん働く時間を延ばしていきました。
しかし、木こりが頑張れば頑張るほど、木を切る本数は減っていったのです。
それを仲間の木こりが見るに見かねて声をかけました。
「なぜ、君は斧の刃を研がないのかね?」
するとくだんの木こりはこう言ったのです。
「刃を研ぐ?そんな暇はないよ。そんなことをする位なら、僕は少し時間でも木を切るよ。」

刃を研ぐ

確かに、これでは木こりがいくら頑張っても木を切る本数は増えません。
いや、頑張れば頑張るほど、ますます斧は刃こぼれをして、木を切れなくなるでしょう。
彼が真っ先にすべきこと、それは自分の斧を研ぐことです。
しかし、私たちはこの木こりを笑うことはできません。
最近、厚生労働相を中心に労働時間の短縮が叫ばれています。
つまり、日本人は欧米諸国に比べて働き過ぎで、だから労働災害や精神疾患が多いと言う論法です。
その真偽はさて置き、果たして事務所から早く追い出したからといって、私たち労働者の生活は健康になるのでしょうか。
仕事場から離れて、プライベートの時間で皆んなゆっくり身体を休めていると考えたら、それは余りに短絡的です。
法律で時短を実現しても、仕事の量は減っている訳ではありません。短い時間にギュウギュウ詰め込まれた仕事に疲れ果て、うちに帰れば食事もそこそこにリビングで撃沈してしまう。それでは、身体は少しも休まりません。
あるいは時間ができて、夜の街に繰り出す余裕も生まれ、毎晩遅くまで飲んで遊べばかえって身体を悪くします。
だから、知り合いの社長は、タイムカードだけで管理しても少しも労務管理にならないと嘆かれます。

パフォーマンスあってこそのプロ

時短を実現して労務費が削減でき、それに仕事の効率も上がれば、経営者としては良いことづくめでしょう。
時間が短くなって、さらに利益が上がれば、その分社員に還元できます。社員も増えた収入を手にして街に繰り出すから、消費も増えて日本全体が潤います。そのように、良い循環を生むのが厚労相の狙いでしょうが、それを実現するためには雇用者である私たちも意識を変えねばなりません。
木こりの例で言えば、彼は何を置いても斧の刃を研ぐべきでした。その木こりを私たちに置き換えてみれば、斧とは私たちの身体に当たります。
そして、刃を研ぐとは、いつも仕事で最高のパフォーマンスを発揮できるように体調を整えることです。
そうすると、プライベートまであれこれ管理されては堪らないと言う思いが出てきます。
しかし、仕事をしている時間はお金に換算されるのです。
例えば、自分の1時間が3000円と計算されたとしましょう。そうすると、1分間50円、10分間500円です。
つまり、体調が優れず10分間ボーッとしたは、ランチ1食分を無駄にしていることになります。
プロとは、お金を貰って自分の時間を売る立場であり、時間こそが私たちの商品です。それが価値が低いものであれば、プロとしての務めが果たせません。
では、私たちの時間の価値を高めるにはどうすれば良いでしょうか。
その答えは言うまでもなく、時間当たりのパフォーマンスを高めることです。
つまり、仕事に際して最大限のパフォーマンスを引き出せるように日頃から身体の調整が要るのです。
歌手が日々喉のメンテナンスを怠らぬように、私たちも自分の身体のメンテナンスをしなければなりません。
そのためには、十分な睡眠であったり、休息やリラックス、適度な運動、栄養バランス、ストレス発散が必要です。
そのために仕事をさっさと切り上げる思い切りも必要です。あるいは、叶うことなら、休みの間は仕事のことは完全に忘れるくらいで良いのでしょう。
そうは分かっていても、真面目な日本人には難しいかも知れませんね。
しかし、何より刃を研ぐ、つまり体調を管理することが、翌日からの仕事で最大のパフォーマンスを発揮するには大切だからです。