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今日学んだこと

分かっていることは書かない。分かっていないから書いて学ぶ。だから「今日学んだこと」なのです。

楽観的に構想し、悲観的に計画し、楽観的に実行する。

(写真:水のある風景 その1)

なぜ、事を成しえないのか

なぜ、事を成しえないのか。
新聞や雑誌、テレビで見聞きする、立派な仕事を成し遂げた人たちがいます。あるいは身近な人たちも、いつの間にか驚くような成果を上げています。
自分なりに頑張ってきたつもりでした。しかし、時間ばかりを消費したのでないかと忸怩たる思いに苛まれます。
では、自分とそれらの人たちの違いはなんでしょうか。
その理由をよく考えて、反省すべきは反省し、改めるべきは改めたいと思います。

安易さと無計画性

振り返ってみれば、自分は怠惰な人間であると強く反省されます。
それは、いつも入り口付近で足踏みをしているからです。これ良いな、あれ良いな、と言う思いはあっても、そこから一歩が踏み込めません。
どうしても、難しいことがいろいろと想定されて怖気付いてしまいます。
思い返せば、大学生になってすぐの頃、活動が活発なサークルに飛び込んで見識を深めたいと思ったことがありました。そこで、勧誘の場で先輩から説明を受けました。しかし拘束時間が多いのと、お金がかかるのとで、「これはとても無理」と思い話半分で逃げ出したことがありました。
何事につけ、すぐに実現性を考えて、難しそうだと方向転換をします。そして、割と楽そうな口から入り込もうとするのです。そして、その見た目に騙されて安易に始めた結果、後から問題が山積みに現れて頓挫してしまいます。
思えば、その繰り返しだったのではないでしょうか。
つまり、容易さを基準にしているからモチベーションも低く、簡単だと高を括っているから計画性にも乏しい、だから最初から失敗すべくして失敗するのでしょうね。

構想と計画

まず「楽観的に構想し、悲観的に計画し」とあります。
基準はやりたいか、やりたくないか。ためになるか、ならないかです。
その実現性はこの段階で考えてもしょうがないでしょう。
やったら面白いと思うなら、その実現性はさて置き、まずは検討してみる。入り口が容易であろうがなかろうが、ゴールにどれだけ価値があるかが基準です。
とは言え、どんなにゴールが素晴らしくても実現性がなければ絵に描いた餅になってしまうのではないでしょうか。
このことについて、人から勧められた面白い議題があります。
曰く、
「東京スカイツリーに行く方法を100考えなさい」
この議題に対して常識に縛られているうちは、「のぞみでいく」「ひかりでいく」「こだまでいく」「鈍行で行く」と、出るアイディアはせいぜい10〜20です。そこから、さらに100まで方法を出そうと思えば常識を超えなくてはなりません。
その中には「スペースシャトルから途中下車する」とか「海を泳いでいく」のように非常識な選択肢もたくさん含まれます。
しかし、まだ実際に東京スカイツリーに向かって出発した訳ではありませんし、プロジェクトなら、まだ1円も原価を発生させた訳でもありません。
ならば、どんなに無茶や非常識を言っても、誰にも迷惑をかけないし、損もしません。
構想だけなら、タダです。
だから構想は楽観的に行い、ゴールのビジョンや、そこに至る過程を論じ尽くします。
それを実際の計画と合わせて考えるから、実現性にとらわれて、発想が貧困になるのだと思います。
ただ、これで行こうと構想が決まったら、そこから先は、実際にマンパワーもかかりますし、原価も発生します。故に、その前に綿密な計画が必要です。

実行

私たちは、突然指示を与えられることがあります。
「○○の技術について検討せよ」
「○○について概算金額が知りたい」
「○○に対して体制が組めるか」
特にそれが上からの指示だと、もう決定事項のように、実行する前提で動き始めてしまいます。
また、なかなか「できない」は言いづらい心情も手伝って、多少無理があってもなんとか辻褄を合わせて進めようとします。
しかし、上の立場からすれば、これは楽観的に構想している段階なのです。
何か思いついて指示する度、「あれは、こんな命令を下した上司が悪い」と責任を問われたら何も言えなくなります。
だから、私たち現場に求められるのは、上長の楽観的な構想に対して、悲観的に計画して、その結果を返すことです。
もちろん出来ない結論ばかりでなく、できる方法や、その時の条件、制約、および範囲も合わせて返せれば上司は助かるでしょう。
そうして、楽観的な構想が、悲観的な計画で実現性のあるプランへとブラッシュアップされ、実行の段階へと進みます。
実行段階では、事前に計画を綿密に立ててあるので、当初は勇気を持って進むことができます。
しかし、何事も想定通りに収まることは、ほぼ皆無です。最悪、頼りにしていたプロジェクトメンバーが体調を崩して離脱するかも知れません。
しかし、「計画は計画、そう言うこともあるさ」と現状を正しく見て、それでも何かできることはないかと考え続けます。
「明けない夜はない、夜明け前が一番暗い。」
「勇気を持って行動すれば必ず道はは開ける。」
「別に失敗しても、命まで取られるわけじゃない。」
もう始めてしまった以上、悪い結果を想定して縮こまるより、ある意味楽観的に勇気を出して進むほうが、最後は必ず良い結果につながるはずです。
そんな気持ちで、構想、計画、実行をする人だからこそ、事を成せるのだと思います。