今日学んだこと

分かっていることは書かない。分かっていないから書いて学ぶ。だから「今日学んだこと」なのです。

起承転結

(写真:夜の街の怪獣 その1)

伝わり易い話、辛い話

自分以外の人に何かを伝えるのは、たいへんです。
自分の中では分かりきった話でも、それをそのまま伝えようとすると、相手は今一つ分からないと言う顔をします。
それは、話を理解するためには、一定の知識が必要だからです。そして、自分はそれを持っているのに、相手はそれを持っていないことが往々にあります。
家の窓から外を覗く時の踏み台を想像したら良いでしょう。
踏み台に乗っている自分は、頭の位置が高い分、遠くの丘まで見通せます。しかし、踏み台に乗っていない人に、「あの丘の上に赤い屋根の家があるだろ」と言っても、何のことを言っているのかサッパリ分かりません。
ちょうどそのように、話を分かりやすく伝えるには、その事柄や結論に合わせて、何故そうなるのかと言う背景や前提も漏れなく伝える必要があります。
ここに、話しが伝わりやすいか、伝わり辛いかの原因があると思います。

起承転結

分かりやすい話し方として、起承転結が言われます。
「起」・・・話しの起こり、始まり
「承」・・・「起」からのつながり
「転」・・・話の転換
「結」・・・結び、結論
よく、4コマ漫画の手法として用いられることでも知られています。
例えば、
「起」・・・男性が上を見上げている。
「承」・・・つられて数人が上を見上げる。
「転」・・・何も見えないので「何か見えますかな?」と聞かれる。
「結」・・・「いや、寝違えて首が動かせないのです」と言う。
あるいは、私たち現場のものが報告する時でも、
「起」・・・お客様に購入の意思があります。
「承」・・・今回購入いただければ、良い販売の事例になります。
「転」・・・ただ、競合がいまして、価格的に負けています。
「結」・・・特価で出せるように調整はできないでしょうか。
手前味噌ながら、必要な情報を入れながら、スッキリと伝わると思います。
反対に、この順番が入れ替わったら分からない話になります。
・お客様に購入の意思あり
・だから特価で出してください
・良い販売事例になりますし
・競合がいて価格で負けています
と、必要な情報が後出しなので、聞いている方は混乱するか、イライラします。
ただ、自分がよく分かっていることは、この手の報告をよくやりがちなのも事実です。

最初に結論を言う

あるいは、「結論から先に言う」も、よく勧められる言い方です。
例えば、
・特価での提供の相談に乗って頂きたいのですが。
・実は、良い販売事例になるお客様がいまして。
・購入の意思もあります。
・ただ競合がいて、価格で負けています。
→だから、今回は特価での販売を検討ください。
結論とは、会話の目的です。
つまり「彼は自分に何を求めて会話を振っているのか」は聞き手には一番関心のあるところです。
そして、それが分かれば、その時の言い方や、気持ちを変えることができます。
そこで、クドクドと背景を説明してかかると、きっと聞き手は不安になり、イライラします。
しかし我々からすれば、イキナリ結論だけを振ったら衝撃が大きいので、まず背景をよく理解して貰いたいと思うのも無理からぬことです。それでついつい背景の説明ならぬ、言い訳から始めてしまうので、余計相手をイライラさせて怒られてしまいます。
やはり、そこは多少言いづらくても、勇気を奮って結論からぶつけることも大切です。

大事なことは繰り返す

この結論からの流れを、起承転結に当てはめてみます。
そうすると、結→承→起→転、そして、最後にまた結です。
話の流れによっては、この順番は変わるかも知れません。ただ、大きな流れは、結論→理由→状況→結論になります。
結論を言えば、言いっ放しと言う訳にはいかないので、当然理由を告げることになります。また、理由の背景も伝えなくてはなりません。
おそらく結論から聞かされた相手は、もう会話の目的を把握できているので、自分はどこに誘導されようとしているのだろうとか、何を約束させられようとしているのだろうかと言う不安を持たずに聞くことができます。
そして、結論が導かれた理由に興味を持つでしょう。そこに、畳み掛けるように、理由や背景を話せば聞き手にとって入りこみやすい話になります。
そして、最後に結論を再度念押しをします。
結論とは、会話の中心です。そして、一番大切な部分であり、相手にきちんと受けとって貰いたいことです。
それを最初と最後に繰り返すことにより、こちらの主張はより明確になります。
書けば、このように明確なことですが、話しながらこの通りできるかと言えば、やはり慣れが必要です。
これも繰り返し練習や経験が必要なところだと思います。