今日学んだこと

分かっていることは書かない。分かっていないから書いて学ぶ。だから「今日学んだこと」なのです。

見ずにメモる

(写真:節分の夢)

メモる効用

「仕事の出来る出来ないは、メモを見れば分かる。」
前に、そのように言われました。
そもそも会話をしている中で、相手から受け取るいろいろな情報を頭の中だけで覚えておくことは不可能です。
重要事項の連絡を受けている時に、ボーッと聞いていたら、ちゃんとメモを取るように注意されたこともありました。
相手からすれば、伝えたことをキチンと持ち帰って貰いたかったのだと思います。
しかし、最近は少し様子が変わってきました。メール文化がすっかり定着して、口頭の連絡はほとんどなくなったからです。
メールや添付ファイルで大量の情報が流れてきて、それを見ればわざわざ別途メモを取る必要はありません。
しかし、メールの定着と同時に、情報への向き合い方が浅くなり、抜けも多くなってきたように思います。
反対に、メモっていた時代はたいへんでしたが、それなりの効用があったようです。

メモと仕事のスキル

仕事のスキルがその人のメモに現れる。
いくらデジタル全盛の時代とは言え、やはり対面でお話しを伺う時は手書きのメモを使います。
そこではメモスキルもさることながら、聞き取りのスキルをどう磨くかも課題です。
何しろ、インタビュー対象は初対面の人が多く、日頃はどのようなお仕事をされているのか全く分かっていません。
経験で蓄積した業界用語で必死に理解を試みるも、そもそもその会社でしか使われない言葉が頻繁に飛び出し、ただ聞くだけで精一杯になります。
それでも、目の前を通り過ぎる言葉をそのまま流してしまったら取り返しがつかないので、とにかく必死に捕まえてはノートに書き落とします。そうすると、メモは脈絡のない単語で埋めつくされ、後で一つ一つの単語をつなげて文章の脈絡を作るのに結構苦労します。
そもそも、何でもかんでもメモっておこうとするのがいけないのかも知れません。私はよく大切なポイントを聞き漏らして、ひどく叱責をされることがあります。要は聞きながら、大切なポイントと重要でないポイントを切り分けてメモを取るスキルが磨かれていないのでしょうね。
いわば、取捨選択力であり、順位付けの能力です。これは、ビジネスのありとあらゆる場面で求められます。
分かりやすく、価値のあるメモには、この取捨選択力が現れます。また、要点をすっきり、漏れなく纏める力も求められます。
そして、こんなメモができれば、議事録等の後工程はかなり時間の節約になります。
このように、良いメモにはそのまま私たちの仕事のスキルが現れ、また仕事の早さにも影響を与えます。

インプットとアウトプットを同時に行う

インタビューの聞き取りも、メールで情報を受け取る時も、大量のインプットを行うと言う点では共通しています。
大量のインプットは、そのまま受けとっても有用な知識とはなりません。自分に関係があり、しかも重要なポイントは何か、決して漏らしてはならないポイントはどこか、キチンと精査して自分の中に落とし込む必要があります。
ただ、目でインプットしているだけでは、なかなかこの作業は難しいでしょう。そんな時、思考を助けてくれるのが書く、あるいは書き込むと言う行為です。
よく受けとったメールをプリントアウトして、自席で書き込みをしている人を見かけます。「せっかくメールで貰っているのだから、紙の無駄をしなくても良いのにな」と思いますが、目だけでは掴みきれない大切な情報を、自分で紙に書き込むことにより把握しようとしているのでしょう。
インタビュー時のメモも、聞くと言うインプットと、書き込むと言うアウトプットを同時に行っている訳です。このように、きちんとメモスキルを身につければ、頭が整理されて仕事をスムーズに進めることができるのです。

見て、まとめて書き写す

よく社内の打ち合わせでは、ホワイトボードの板書をそのまま議事録に使用します。
それは、社内で閲覧するだけなので、キチンとした体裁は必要ありませんし、最終の決定事項さえ分かれば良いからです。
ホワイトボード一面に書かれたことをプリントアウトして、スキャナでPDFに変換すれば、そのまま配布することもサーバーに保存することも可能です。
それは、議事録作成の時間を短縮し、コスト削減を図るための工夫です。
ならば、学校の授業も板書をそのまま写メしておけば良いのじゃないか、と言う気分になりますね。
でも、授業中に板書をパシャパシャやっていたら怒られそうです。
それに、そんな楽をしてキチンと頭に入るかと言えばかなり怪しいです。
苦労をして、自分の目と手を動かすから、整理された情報として頭に残るのでしょう。実際、私は貰った添付ファイルを理解するために、手書で要点整理をすることもあります。
また、同じ板書を書き写すにしても、板書をそのまま写すのでなく、一度板書を見てインプットしたら、後は見ずにメモる方法も有効だそうです。
一つには、板書を見ながら書き写していると、頭をその作業に持って行かれて、講師が喋る大切なポイントを聞きもらすからです。
また、板書に書かれた情報と耳で聞いた情報を頭の中でまとめ、それをアウトプットすれば、要点が整理され、自分のとって価値あるメモなります。
つまり、メモをとりながらインプットとアウトプットを同時に行うから、そのまま質の高い学習になるのです。