今日学んだこと

分かっていることは書かない。分かっていないから書いて学ぶ。だから「今日学んだこと」なのです。

ハードルを置く上司、超える部下

(写真:テールライト その2)

■どこまで行っても道の途中

どこまで行っても道の途中。
仕事に、完成はありません。
私たち会社員は、上司から指示を受けて仕事をします。
当然、仕事の結果はチェックをお願いしなければなりません。そして、最初はダメ出しだらけ。
しかし、そのうち上司の考え方にも慣れてきて、意思を汲んで仕事を仕上げられるようになります。
そうすると、10あったダメ出しが8になり、5になり、最後はあっても1〜2と言う段階までできるようになります。
さあ、これでかなり上司に近づけたかな、と思っていると、そこから急に言い方が変わる。つまり、今まで言われなかったレベルの要求が始まるのです。
そこで始めて、今までは10ある内の5くらいしか要求されていなかったと分かるのです。
どこまで行っても、道の途中。
上司は、部下の力量に応じたハードルを置き、慣れた頃にはハードルの高さを変える。その繰り返しで育成されていくのですね。

■ハードルは障害ではないけれど

ハードルの高さが変わる、それは上司の要求レベルが上がることです。
これはある意味、必然かも知れません。
同じ時間を共有し、同じ方向を目指して頑張っているのです。自分が頑張った時間以上に、上司はもっと頑張っている。
上司も会社から常に高いハードルを設定され、それを乗り越えているから、目線や意識が上がって当然です。
それを、今までの指示がこなせるようになったからと、安易に上司に近づけたなどと思ったら大きな間違いでしょう。
常に高いハードルはやってくる。それは、現場の第一線に立ち続ける以上仕方のないことです。
しかし、目の前のハードルをやっとやっとクリアしている私たちは、さらに高いハードルを目の前に置かれると通せんぼされた気分になります。
高いハードルを設定されたことは、それだけ期待されていると喜ぶべきところ、なかなかその気持ちになるのはたいへんです。

■ハードルは成長の道標

高いハードルを置かれる。
そして、それを乗り越えようと頑張る。
それが、会社の上司と私たちとの関係です。
私たちは、今日も明日も、明後日も同じように仕事をしているイメージしか持てません。その反面、漠然とこのままではいけないと言う思いもあります。
変わらなければならないと言う思いと、変わるために具体的にどうしたら良いかを考えあぐねている自分。そして、自分で自分を変えるのはたいへんです。
だから、ハードルによって導かれるのです。
目の前に高いハードルを置かれる。そしてそれは、今までと同じ行動や努力で乗り越えることはできません。
考え、努力し、走り回り、ハードルを超える脚力を養います。
ハードルを超えた世界、それは今までよりずっと目線が上がって遠くまで見通せるようになった世界です。
そして、自分の成長を実感できます。
このように高いハードルも、私たちの受け取り方一つで成長への道標となります。

■ハードルを置く上司、超える部下

「毎回、言うことが変わる。」
「だんだんキツくなる。」
いつも社員で寄ると触ると、そんなことを口にしています。
昨日までやっていたことが、だんだん形になってきて、これで良いだろうと提出したところ、「もう少し上を目指してみようか」と追加事項が来る。
部下の私たちからすれば、まるで後出しです。
「そりゃないよな。分かっていたなら、最初から言ってくれよ。」
でも、最初からイキナリ高いハードルを置かれたら、そこで腰が砕けて先に進めないでしょう。だから上司は部下以上に、部下の力量を見極めて、力にあったハードルを置くのです。
それでかなり脚力がついてきたと分かって、始めてハードルの高さを上げます。
だから、いつでもハードルの高さ、すなわち求められるレベルのゲージは変わります。
それが、懇切に説明される場合もあれば、いきなり叱責と言う形で上がることもあります。
特に、いきなり叱責された場合は、それこそ寝耳に水で混乱したり、正直腹が立つこともあります。
しかし、全ては上司の中で予定されていたことと思えば、まだまだ至らない自分が反省され、「ムチャクチャだあ」と腹立てる心も治まります。
とは言え、そこまで人間が出来ていない私はなかなか真摯に目の前のハードルに向き合えません。それを自分の成長の指標と思い変え、歯を食いしばってハードルを超える努力をしたいと思います。