今日学んだこと

分かっていることは書かない。分かっていないから書いて学ぶ。だから「今日学んだこと」なのです。

人生のミッション

(写真:夕陽の牧場 その2)

■無目的に歩けば

果てしない砂漠の真ん中に置き去られたらどうしますか?
どこかに人家はないか、集落はないか、オアシスはないのか?
でも、見渡す限り砂・砂・砂ばかりで、はるか彼方にやっと地平線が見えます。
このまま強い太陽に焼かれたら、カラカラに干からびて死ぬだけです。座してそれを受け入れることはとてもできないので、方向は分からないまでも、とにかく歩き始めます。
しかし、無駄に歩けば歩くほど、余計体力は奪われ、死ぬ時期は早まります。
やがて、力尽きて倒れこんだ自分をジリジリと太陽は照りつけ、意識が遠のいていく。
まるで、悪い夢にでも出てきそうなシチュエーションです。

■人生と砂漠

ここで、砂漠とは私たちの人生を例えています。
人生は周りに多くの先導者がいて、自信たっぷり、「こう生きれば悔いのない幸せな人生になりますよ」と教えてくれます。
例えば、学校の先生とか、あるいは有名な起業家とか、それら先導者の後に続けば幸せになれると、漠然と信じて歩き始めます。
そう言う意味では、どちらに歩けば良いか示されるので砂漠とは言いません。そして、先導者の後を安心してついていきます。
しかし、昨今の状況を見ると、それも怪しくなってきました。
命の大切さを説いた校長先生があっさりと首吊り自殺をします。
幸せな老後を夢見てイソップのアリよろしく汗と油で財産を築いても、突然の地震や津波で崩壊します。
あるいは、無事に何十年か勤め上げて、さあ自分の人生これから収穫だと思っていた矢先、ガンに倒れて病院で終末を迎える人が多くいます。
その会社にしても、昨日までのビジネスモデルが通用しなくなって、どう延命を図るかに躍起です。そして、それは若い頃から会社のために人生を捧げた我々にしわ寄せとなってやってくるのです。
気がつけば、歩いた果てに歩き倒れしている自分がいます。ならば、人生はまるで砂漠そのものではないかとすら思います。

■人生のミッション

それにしても、私たちの周りの先導者たちは、何をもって「自分たちの後に続けば幸せになれる」と言うのでしょうか。そして、本当は誰もその証明をしていないことに驚きます。
例えば、「年を取ったらシェアハウスにして、気の合うもの同士住めば良い」と言います。
確かに、息子や娘、あるいはその配偶者に気を使ったり、独居老人になるよりは遥かに良さそうですね。
年を取って、立ち居振る舞いが思うに任せなくなっても、同居しているもの同士助け合えば、不自由ながらなんとか豊かな老後を送ることができます。
そう思って、大枚叩いて家を改装し、友達を迎え入れる準備をします。それで、ワイワイガヤガヤと共同生活が始まるのですが、果たしてそれはいつまで続くのでしょうか。
おそらく自分の力でトイレに立てなくなったら、その楽しい時間は終焉を迎えます。10年足らずでシェアハウスは崩壊し、結局泣く泣く施設の世話になるのです。
つまり、この世に溢れているのは当面幸せ、当面満足なことばかりです。
やっとやっと作り上げたものも、いずれは元の黙阿弥で、さながら砂漠で蜃気楼を見ているようなものではないでしょうか。
・・・
タイトルの「ミッション」とは使命、任務のことです。
私たちの仕事にもミッションがあるように、私たちの人生にもミッションがあるはずです。
人生のミッション、それは、砂漠を彷徨する私たちにキチンと歩く方向を示すものであっ欲しいと思います。

■ミッションが生き方を定義する

ミッション、言い換えれば「人生の目的」です。
時間活用術について書かれた本の最後にこうありました。
「最大の時間有効活用法は、まず人生の目的を明確にし、それに向かって生きることである。」
人生の目的とは、私たちが一生生きていく中で、これ一つ達成してから死にたい、最悪他のことは一切できなくても、これだけできれば、いつ死んでも満足だと言えるものです。
まさに、孔子が言った「朝に道を聞かば、夕べに死すとも可なり」の心境です。
それが明確なら、それ以外のことは全て目的達成の手段ですし、中にはあっても無くても良い装飾もあるでしょう。
私たちは、この短い一生の中で時間つぶしをしている暇はないのです。
仕事の早い人は人一倍早く作業を終わらせて早めに職場を後にすることができます。まさに、時間管理の達人です。
しかし、問題は空いた時間で何をするかです。そこで、時間とお金を持て余して、不健康で不道徳なことに興ずるようなことでは、せっかく時間管理した意味がありません。
また、盲目的に人の後を歩いて行っても、本当の目的達成に辿り着くことはできないのです。
まず人生のミッションを明確にする。
ミッションに向かってこそ、今なすべきことがハッキリし、全力を上げることができます。もし、それ以外何もできなくても、決して後悔の人生にはなりません。
また、これは私たちのビジネスにも通じることではないかと思います。
仕事を通して何を成し遂げたいか分かれば、活動に迷いがなくなります。まさに、活動を定義するもの、それはミッションです。