今日学んだこと

分かっていることは書かない。分かっていないから書いて学ぶ。だから「今日学んだこと」なのです。

口コミ回帰

(写真:バック・トゥ・セントレア)

■マスから、ネットへ

自分たちはここにいるよ、こんなものを作っているよ、そして、これで皆んなの生活を豊かにできるよ。
企業広告は、そのようなメッセージを多くの消費者に向けて発信します。
発信の媒体も様々で、一番影響を与えるのは、やはりテレビでしょう。次が新聞、雑誌、ラジオと言ったところでしょうか。
あるいは、限られた特別な人たちに働きかけたければ、専門雑誌に掲載するのも有効です。
そして昨今、広告媒体の主力に成長しているのがネットでの広告です。
何しろyoutubeを視聴しようと思っても、まずは数秒間広告を見せられます。
また、検索エンジンを動かしているだけで、画面の上に、横に、下に、と企業広告が表示されます。ホントに、どこまでが検索結果で、どこまでが広告か分からなくなるくらいです。
それに、私たちは気になることがあれば、すぐに検索エンジンを動かします。すると、企業が作っているホームページがヒットして、いろんな情報をくれます。また、興味が湧いた人や会社のメルマガを登録して定期的に情報を手に入れることもできます。
いつの間にやら、ネット広告は従来のマスメディア以上に私たちの生活に入り込んでいるのです。

■口コミ回帰

広告と言えば、普通どこの企業でも自社の製品については良いことしか言わないものです。
もちろん、人間のやることですから、多少品質にバラツキがあったり、「なんだか残念」と言うこともあるでしょう。
でも、企業広告からはそれが伝わりません。利点ばかり語られる広告は、まさに実態とは別のイメージ競争の様相を呈します。
私たちも、それがなんとなく分かっているので、購入前は誰かの評価を聞きたくなります。それは、企業の一方的な情報より、実際に使った人の言葉の方が信用に足りますから。
そして、それを仕組化したのが、アップルやamazonのマーケットプレイスでの星評価です。
従来のマーケティングは、マスメディアで実店舗に集客して、そこで試乗や試用をして評価して貰う流れでした。
しかし、ネットでは企業が乗せている情報だけで購入を決めねばならない場合があります。だから、一応自分が選んで買うとしても、購入ボタンを押すのは勇気が要るものです。
そのため、今まで実際に購入した人の評価を参考にして、自分も安心して購入しようと言うのが星評価です。
つまり、ネットでは既存ユーザーの評価、すなわち昔ながらの口コミが力を持ち始めているのです。

■本質が現れる

よく送ってくるメルマガ。
中には、「凄い!」「購入者全員に効果!」「実績ナンバーワン!」と、まるでハリウッド映画の「全米ナンバーワンヒット」的な文言が並んでいるものがあります。
しかも、体験者の声まで載せてあって、上手くこっちのツボを突いてくる。思わず、フムフム、ナニナニと読み込んでいる自分がいます。
しかし、・・・よく考えたら、何故その会社が優れているのか、なんの証明もされていないのです。このような文言に惹かれて行った映画で「無駄金を使った!」とどれだけ怒ってきたか。
世の中至るところで、実態置き去りの耳触りの良い言葉の応酬ばかりが繰り返されていることに気づきます。そして、私たち消費者は、そろそろそんなイメージビジネスに飽き飽きして、本物を求めるようになってきました。
そのため、消費者はまた昔ながらの口コミに回帰しているのでしょうね。
口コミは、分かりやすく、良いか悪いか、使えるか使えないかを浮き彫りにします。そして、飾りを取り払ったそのものの本質が現れるのです。

■口コミネットワーク

モノと情報の溢れた時代、その中で自社の製品をどう売るか?
正直、マーケティングの専門家でもなく、また顧客の反応を肌で感じたこともない自分は悩んでしまいます。
そこで、高額品を取り扱っている知り合いに聞いたところ、やはり殆ど「紹介」だと言います。
付き合っているお客さんがまず満足をして、
「ここなら大丈夫」と、知り合いにも紹介してくれます。そこでは、お付き合いの上での信用が何より大切です。お客さんにしても、いい加減なところを紹介して、本業に支障が出ては敵いませんから。
そして、そこで良い仕事をさせて貰えれば、さらに次の紹介へとつながります。
かくして、紹介から紹介へ、口コミから口コミへと、ネットワークは拡散していきます。
この口コミでの仕事の獲得は、最も古典的ではありますが、もっとも理想的で、もっとも確実な方法です。
そこでは、無理にイメージを作る必要もなければ、背伸びする必要もなく、ただ良い仕事をし続けることが大切です。
そして、一回一回の仕事の精度が命です。何故なら、せっかく作ったネットワークを更に広げるのも、潰してしまうのも、目の前のお客さんの評価次第だからです。
「目の前の一人のお客さんを獲得することは、その後ろの100人のお客さんを獲得することにつながり、目の前の一人のお客さんを失うことは、その後ろの100人のお客さんを失うことにつながる。」
心したいことです。