今日学んだこと

分かっていることは書かない。分かっていないから書いて学ぶ。だから「今日学んだこと」なのです。

感謝すれば努力せずにおれなくなる

(写真:那覇の海 その4)

■言葉の報酬

どんな職場が働きやすいか。
休みになると、月曜日が待ち遠しい、そんな職場が良いですね。
それは、どんな職場でしょうか。
まず、ギスギスして、会話もなく、お互い話しかけるのも気を使う会社は嫌ですね。
会社にはいろんな仕事があるので、その仕事に応じて担当が割り振られています。
そして、日々いろんな業務や、対応しなければならないことが、ありとあらゆるところから発生します。
それぞれの担当が連携して、迅速に対応してこそ、初めてお客さんに満足して貰うことができます。
それが、担当同士遠慮しあっていたり、コミュニケーションに時間がかかっているようではやりづらくて叶いません。
協力する方は、自分の果たすべき仕事なので快く受け、協力して貰った方も、忙しいところ頑張ってくれた相手を心から労いたいものです。
このようにお互いの存在を承認し合える関係が理想ですし、そこで交わされる会話は金銭以上に嬉しい言葉の報酬ではないでしょうか。

■加点式と減点式

関係に、加点式と減点式があると言われます。
加点式とは、まず必要最低限を決め、それ以上にできたら、その分評価し、言葉に出して感謝を伝えます。
減点式とは、最初に高いレベルを設定し、そこに至らないところにダメ出しをして、厳しく叱責をします。
これらには、それぞれ一長一短があります。
加点式は、私たちの承認されたいと言う本質的な欲求に則っています。やはり、叱られるより、褒められた方がモチベーションは上がります。しかし、高いスキルが求められる現場では、いちいち褒めてモチベーションを上げている暇はありません。また、加点するには、リーダーがきちんとメンバー一人一人に目配りをしなければならないので、上に立つ人にとってかなり重い負担になります。
減点式は、現場のメンバー全員が最初から高いモチベーションを持っている場合には、かなり有効でしょう。出来て当たり前なので、出来なければ叱られるのはむしろ当然。なぜ叱られたのか、叱られないようにするにはどうすれば良いのか、自分で考えて取り組みます。
しかし、これは職場にそのような文化がある場合に限られます。メンバーが仕事のレベルを共有せずに、自分の基準でこれでもう精一杯と考えている集団では、高いレベルの要求は完全に浮いてしまいます。
顧客のことを考えたら、リーダーの高い要求はまことに正当なのですが、結局一人空回りして集団全体のモチベーションを下げてしまいます。

■感謝がエネルギーを生む

加点式、減点式ともに一長一短があり、また使うべき場所も異なります。
前段の内容をまとめますと、減点式は、自分たちが高いレベルの仕事をしなければならないと自覚ができている集団で有効なやり方です。対して、そこまで行っていない集団では、承認を積み重ねて少しずつ自信を持たせる必要があります。
した仕事に対して、常に承認と感謝の言葉が送られます。例え、その仕事が十分な結果を出していなかったとしても、しっかり取り組んだ仕事には何がしか評価すべきポイントはあるものです。
本人にしてみれば、同僚と比べて決して勝っているとは言えない仕事です。さぞや低い評点だろうと覚悟していたところ、条件付きではありますが思わぬ評価を貰えたら、もっと褒められたい、もっと喜んで貰いたいとエネルギーが湧いてきます。
頭ごなしに怒られるとついつい萎縮したり、不満を持ちますが、承認に対しては、そこまで自分をきちんと見てくれているのかと感謝の気持ちが起きます。
言葉の報酬が感謝を生み、感謝が次の仕事に向かうエネルギーを生むのです。

■感謝すれば努力せずにおれなくなる

しかし、私たちは下の人だけでなく、同僚に対しても減点式を使うことが多いようです。
いや、会社だけでなく、奥さんや子供に対しても同じではないでしょうか。
考えてみてください。
奥さんは家事が完璧にできて当たり前、料理が美味しくて当たり前、気が利いて当たり前、身綺麗で当たり前と思っているから、そうでないと「うちの家内は不作の女房だ」と不満になります。
あるいは、子供に対しても、勉強出来て当たり前、素直で当たり前、親にきちんと受け答えできて当たり前と思っています。だから、そうならないと、つい子供に辛く当たる。
私の身近でも、そんな言動で深く傷つき、今は親と断絶してしまった話を聞きます。
もちろん減点式でも、どんどんモチベーションを高めて前に進める組織ならば、それに越したことはありませんが、私たちの属する集団や相手がそこまでの自覚やモチベーションを持っているかはキチンと見極めねばなりません。
そして、まだそこまで育っていないなら、減点式より加点式で承認の言葉を多く与える必要があります。その中で、承認された人は感謝の気持ちを持ち、言わなくても努力をするでしょう。
しかし、今度は自分が承認されたい立場で考えた時、必ずしも加点式の評価ばかりは期待できませんし、またそれを愚痴っても詮無いことでしょう。
そして、それは自分自身理想の環境を期待し、そうなっていないことを減点しているのです。それでは、不満しか溜まらずモチベーションは上がりません。
確かに難しいことですが、周りに過度な期待をかけず、相手の小さな良いところを一生懸命拾って、自分の中で加点していくしかないでしょう。
人間は不満ではエネルギーは生まれません。感謝の気持ちでしか頑張ろうと言う気持ちが生まれないからです。