今日学んだこと

分かっていることは書かない。分かっていないから書いて学ぶ。だから「今日学んだこと」なのです。

自分流

(写真:線路の上の月)

■◯と◇

丸(◯)と四角(◇)は形が違います。
キレイに角の取れた◯からすれば、◇は身体が尖った危険な存在。
近寄って来ると角が刺さるんじゃないかと警戒されます。
◇は、最初あまり気にしませんが、◯がたくさん集まって声を上げ始めると、だんだんと窮屈になります。
「ちょっと、その角何とかしてくれよ。危ないじゃないか。」
ミスター傍若無人と思われていた◇も、やはり周りから言われるのはこたえると見えて、「そ、そう・・・?」と身を屈める努力を始めます。

■角が曲がらず苦労する

身を屈めるとは、◇の角を無理やり内側に折り曲げて、◯の形に合わせようとすること。
頑張るうちに、「何か君、角が取れて丸くなったね」と褒められたりして、「やっと仲間に入れたなあ」と嬉しくなったりして。
でも、◯達の社会に困ったことが起き始めました。それは、行く手に大きな壁が現れたのです。
◯達は、散々壁を打ち破ろうと体当たりしますが、角の無い丸い身体ではボインボインと跳ね返されて一向に効果がありません。
◇は、それを見て、「ああ、◯じゃダメなのに。◇でぶつからなきゃダメなのに」と口惜しく思います。
ですが、またもとのように角を身体の外に出したら、怖がった周りの◯から非難されそうです。
そこで、しばらくは大人しく◯の振りをしますが、やがて◇にも我慢の限界が訪れます。

■◯から離れる選択

ゲンキンなもので、周りの◯は、かつての◇を知っているので、「お前、ホントは◇だろ?死んだふりしていないで、ちょっとは役に立てよ」とからかいます。
◇が◯のふりをするのは、それだけでもうたいへんなエネルギーが必要になります。だから、とても他の◯のようには動けません。
しかし、そんな苦労を知ってか、知らずか、パフォーマンスの悪い◇を◯達は責めるのです。
そして、ある時◇は気がつきます。
「オレは所詮◇なんだ。いくらいい子ぶっても◯にはなれない。オレは◇でこそ、オレなんだ。」
そして、しまっていた角を再び身体の奥に突き出します。
それで、◯に交われなくても結構。
オレは、オレの生きられる場所を探せばいいんだから。

■いっそ自分流

急に角を出した◇に戸惑う◯たち。
しかし、◇は彼らには構わず真っ直ぐに壁に向かって行きました。
壁では相も変わらず◯達が、挑んでは跳ね返され、ぶつかってはボインボインと転がされています。
その中、◇は角を斜めに突き出して、壁の亀裂に体当たりしました。◯がいくら挑んでもビクともしなかった壁です。そう簡単に崩せるはずはありません。
しかし、◇は弛まず鋭い角を突き出して、何度も何度も挑みます。そして、その周りには角に引っ掛けられることを怖れた◯達が遠巻きに見ています。
そんな◯達にはお構い無しで、◇は繰り返し繰り返し体当たりをします。やがて、壁の亀裂は、少しづつ削られて行き、深く◇の角が刺さるようになったのです。
さらに、テコの力を加えたら、亀裂の周りをガラガラと崩すことができました。
それまでにスッカリ傷だらけになった身体を労わりながら◇は、壁の前から離れていきました。一方、後から後から、もっと壁の穴を広げようと◯達が詰めかけてきます。
歓喜に沸く◯達を眺めながら◇は言うのです。
「仲間になれなくたって良い。オレはオレしかできないことをする。その為には、オレは◇であり続ける。」
〜・〜
この話で◇に例えたのは、世の中の先駆者となる人たちです。◯は、普通の人間。
◇の人は、とにかく面倒くさいし、自分勝手だし、迷惑だし。だから、ついつい敬遠されます。
◇も寂しいから周りに合わせようとするのですが、学校で落第点を貰ったエジソンのように、かえって能力を殺してしまいます。
だから、いつか◇は我が道を行くのです。人と同じようにできなくても、人ができないことができるのですから。
果たして、私は◯か、◇か?
周りに合わせるのが苦手だから、おそらく◇だと思います。だからと言って角を出す勇気がないので、自制にパワーを使っています。
でも機会があれば◇として、孤独でも満足して生きていきたいと思うのです。