今日学んだこと

分かっていることは書かない。分かっていないから書いて学ぶ。だから「今日学んだこと」なのです。

不満はチャンス

(写真:田園の赤電車 その2)

■常にある不満

人間、どんな状況でも不満を抱くものです。
もちろん、ブラック企業と後ろ指をさされる企業に勤めていたら、不満はとめどもなく溢れるでしょう。
しかし、そうでない、企業としてはかなりしっかりやっているところでも、また革新的取り組みで周りから注目されている会社でも、私たち社員には何かの不満があるものです。
ひどい企業から、これは堪らないと転職して逃げ出すことができたとします。しかし、心機一転、しばらくは開放感を楽しむことができても、いつの間にやら新しい企業のルールが窮屈になってくる。そして、閉塞感を感じて、つらくなってくる。
状況は前よりかなり改善されたはずなのに、働きやすいはずの今の環境にすっかり不満たらたら。
私たちにとって、この不満の感情は離れ切れないものなのでしょうか。

■現実は本音で動く

それは、私たちの受け取り方が悪い、感謝の気持ちが足らない。
そうも言えます。
対して、雇う側や、管理する側にも、なりたい姿や理想の組織像はあるのですが、それを許さない現実がある。
いつも大らかで、優しく、物分かりも良い。そして、問題があれば、全部黙って引き受けてくれる。
ひょっとして、私たちが求めている理想の会社像や上司像は、こんなものかも知れません。
ちょっと有り得ませんね。
勝手にそんな理想像を描いているから、そうならなかった時に不満が出る。
しかし、現実にこんな会社や組織があったら回りません。
売上が足りず、会社の運転資金が底をつくから、成績の悪い社員を叱り飛ばす。
時に、定時業務とか言っていられないから、結果が出るまで帰宅を許さない。
現場が遠くてよくわからないから、どうしても担当任せになり、その穴を埋めるためにいつも繰り返し繰り返し質問をする。
まずは、会社や仕事が回ることが第一なので、多少嫌われてでも本音で動かなくてはならない。
雇う方も、雇われる方も辛いですね。

■有るべき姿を見失わない

ただ、私はある経営者の方から昔こう言われたことがあります。
「今の不満を大事にしなよ。いつか自分がやる立場に立ったら、それが生きてくるから。」
不満があるという事は、その反対側には、こうであって欲しいと言う願いもあります。
もし、自分が上の立場ならこうするのにな、そんな思いは大切だと思います。
よく不満を漏らす人に「だったら、どうすれば良い?」と聞いても、その人が自分なりのビジョンを持っていないことがあります。
ビジョンがなければ目指す方向もないし、どんなに環境が変わっても、その人の根っこのない不満は尽きることがないでしょう。
不満を抱く。
閉塞感を感じる。
それは、自分にとって望ましいことではない。
では、どうしたら、この不満や閉塞感を打ち破って、理想的な職場を作ることができるのか。
不満自体は悪いことではありません。
要は、それをキチンと拾って自分なりのビジョンを作るチャンスにすれば良いのです。

■不満をチャンスに変える

東西冷戦の歴史的終結を成し遂げた、その原動力となったのが、旧ソビエトで起こったペレストロイカ運動でした。
ソビエト連邦共産党の一党独裁が60年以上も続き、すっかり硬直化した政府を立て直すために、当時書記長に就任したミハイル・ゴルバチョフ氏が提唱し、主導しました。
同時に進められたグラノスチ(情報公開)と合わせて、ソ連を民主的な方向に導いたのです。
思えば、共産党のトップである書記長が自ら動いて実行をしたのです。水戸黄門のようにトップ自ら動けば、その影響なり、実現性は高まります。しかし、トップであるが故に、既存の体制を壊すのはたいへんな仕事だったことでしょう。中枢には、既得権益を守りたい人たちが多く、いつも相対しているそれらの人を押し切らねばならないからです。
まさに、ゴルバチョフ氏の熱い願いがいろいろな障害に打ち勝った結果ではないでしょうか。
ゴルバチョフには、盟友のシュワルナゼらがいました。彼らは若い頃から、今のソビエト連邦に対する不満や、あるべき姿を語りあっていたと言います。
そして、その頃からの思いや不満をキチンと形にして、自分の時代に歴史的大事業を成し遂げたのです。最後は、エリツィンに美味しいところを持って行かれましたが、ゴルバチョフこそ私たちにとって評価したい人です。
対して、不満を不満としてネガティヴに流し、ストレスをためているのが私です。しかし、不満があると言うことは、その向こう側に解決すべき課題や、あるべき姿が見えているのです。
不満こそ、チャンス。
目を開いて、その不満の原因は何なのか、そして、どうなるべきなのかに向き合いたいと思います。そして、それはきっと自分の資産になります。