今日学んだこと

生きることは学ぶこと。オレの雑食日記帳。

なぜ、恋は実らないのか

(写真:鯉まるけ その3)

■魅力的な女性に出会ったら

まだ、独身の頃。
素敵な女性に会うと、恥ずかしながらポーッとする。
そして、自分でもお付き合いするチャンスはないかと考える。
考えると言うより、むしろ妄想すると言った方が良いかも知れません。
当然、こんなこと人に言えるはずもなく、自分の心のうちに秘めて、あとは周りから気取られないように必死で取り繕います。
自分も独身でしたし、いかに高嶺の花と言いながらも、全く可能性がないわけじゃありません。だから、不謹慎な妄想も生まれるのです。
しかし、それが良い年になると、周りから煩く言われることもあり、少し勇気を持ってアタックを敢行すること、二度、三度。

■なぜ、恋は実らないのか

ただ、そこには悲しい現実があって、素敵な女性がキラキラしているのには訳があったのです。それは、相手も同じように恋をしているからです。
もちろん、私にではありません。誰か他の、とても素敵な男性に対してです。
「あなた、変わったわね。当ててみようか、恋してるでしょ?」は、ドラマの定番女子トーク。
しかし現実でも、あれっ、あの子、あんなに可愛かったっけ?と思う瞬間があります。
そうすると、自分だけでなく周りの男たちも色めき立ちます。
「お、俺、アタックしようかな。」
「彼女、もうすぐ結婚するらしいぜ。」
それで、盛り上がった雰囲気は一気にプシュンと萎みます。
そう、彼女が綺麗になったのは、そうさせた男がいるのです。
そして、綺麗になった彼女を見て、今更慌てても手遅れなのです。

■女性は内面から磨かれる

男はとかく「女性の外面ばかりを見る」と叩かれます。
美人には例外なく優しく、そう思わないと、なんか対応が雑。
しかし、世の美人をよく観察してみると、作り自体は飛び抜けて素晴らしいと言う訳ではありません。むしろ、その雰囲気と言うか、センスのようなものに惹かれるのです。
髪型ひとつ、メークひとつ、メガネのようなアクセントひとつで、女性はガラッとイメージを変えてしまいます。
特に、表情は大切ですね。表情豊かで、よく笑い、愛嬌のある人には皆んな心を掴まれるのでないでしょうか。
もし、作りだけを問題にするならば、クレオパトラやスーパーモデルのような女性でなければなりませんが、もし周りにそんな人がいたら、普通の男はかえって腰が引けてしまいます。
女性は見た目が大切と言いますが、むしろ内側から輝かせているものの方が大切なようです。

■女性を輝かせる男になろう

では、既婚者の立場から。
坂本冬美さんの歌「また君に恋してる」
♫また君に恋してる いままでよりも深く
まだ君を好きになれる 心から♫
〜・〜
どんなシチュエーションの歌なのでしょうね。
これが何十年と連れそった夫婦の歌だとしたら、素敵だと思います。
夫婦は、長く連れ添えばお互い空気のような存在になると言います。
言いますと言うか、実際そうです。
空気は、無くては生きられないものですが、有って当たり前。別にそれに感謝している訳ではありません。
男性は、「ありゃもう、女ちゃうで」とこき下ろしたり、女性も「今更、あんなオジサンにときめかないわよ」と散々です。
ともすれば、いがみ合いの種も多く、夫婦とは実に難しいものだなあ、と感じます。
そんな夫婦でも、ある時、フッと相手の異性を意識して惚れ直す。
もともと好いてはれて一緒になったはずです。可愛い奥さんだから、多少の難も許していたはず。そんなスタートを切った夫婦生活が、何時の間にか相手の嫌なところばかり探すようになる。
もちろん人間だから、嫌なところは満載でしょう。でも恋してたから、それも「あばたもえくぼ」で許せていたのです。
ならば、もう一度恋をすれば良い。
まだ、まだ、もっと君のことを好きになれば良い。
歌詞どおりなら素敵です。
「いやいや、あんなおばさん相手に無理無理」と言わないで。
女性は幾つになっても輝いているものです。
ただ、亭主である我々の前で見せていないだけで。
つまり、原因は奥さんを輝かせない我々にあるのかも知れません。
奥さんにもう一度恋するためには、まず我々が伴侶をトキメカセルような男にならなくてはなりませんね。
反省です。