今日学んだこと

分かっていることは書かない。分かっていないから書いて学ぶ。だから「今日学んだこと」なのです。

ここ一つ

(写真:清水の大舞台 その3)

■今でしょ!

最近、すっかり耳にしなくなった「今でしょ!」のフレーズ。
時代の寵児となった予備校の先生の決め台詞だったと記憶している。
ちょっと、モノマネも入って「いつするの?今でしょ!」
それで、笑いが起きる。
ちょっと日常会話で使うのが気恥ずかしくなってしまった。
でも、とても大切なことを教えてくれる「今でしょ!」である。

■どんな時、今でしょ!を言うか

我々にも、「今でしょ!」と思わず口にすることがある。
例えば、関取が平幕にはなれたが、どの場所も負け越して、泣かず飛ばずでしばらく過ごしていた。
しかし、この場所はなんか調子が良い。
中日にぶつかった横綱との取り組みでは、大方の予想を裏切って、大番狂わせの辛勝。
こんなこと、これからの相撲人生で二度とないかも知れない。
「ようし、優勝を狙うぞ!」
そんな時は、「いつ優勝するの?今でしょ!」と心の声に押される。

あるいは、ずっと思いを寄せていた憧れの彼女。
ああ、ずっと片思いかと思っていたら、ある時二人きりで遠くまで行くチャンスがあった。
最初はぎごちなかったけど、だんだんと打ち解けて良い雰囲気。
こんなチャンス二度とないぞ!と思うから、「いつ告白するの?今でしょ!」と心の中で決意を固めて一歩踏み出す。

■当てになるのは、今のみ

しかし、世の中、そんなに上手く条件が整う方が稀である。
「そんなに上手く行くはずないよ」と、「いつかは俺も」が心の中で交錯する。
やる以上は目指すものもあるだろう。どうしても欲しいものもあるだろう。また、放っておいてはいけないこともあるだろう。
だから、いつか、いつかと心の中で反芻する。
「じゃあ、いつやるの?」
しかし、そう聞かれたら、「そうだなあ、○○したら」とか、「△△れば」とか、あるかどうか分からない好機を夢見て、その実腰が上がらない。
「なら、待っていてもしょうがないじゃん。今できることをしなよ。」
そう言われて目から鱗が落ちることがしばしば。
いつか、いつかでは、実現しない。
過去は過ぎ去った。未来はどうなるか分からない。
当てになるのは、今のみ。
だから、「今でしょ!」と自分を鼓舞して進むのだ。

■ここ一つ

何事も、そんなに簡単には成就しない。
達成までには、いくつも乗り越えるべき壁がある。
壁がないことなら、みんな普通に達成できるから、少しもスペシャルなことにならない。
つまり、世の中で成功しているスペシャリストとは、人の越えられない壁を越えた人である。
しかし、よくテレビで見かけるスペシャリストは、そんなに特別な人たちなんだろうか。
生まれも、育ちも優秀、頭も良くて、根性もある。
いやいや、どうして。
若い頃は窓際族、泣かず飛ばずの昼行灯。
不器用や知恵の足らなさに泣いて、ずっとこのままかと落ち込むこと一方でない。
でもある時、転機があった。
このままじゃいけないと思った。
そして、動き方を変えた。
「ここ一つ」
何が何でも、ここ一つ突破しよう、と真剣になった。
自分が考えていた自分のキャパを超える。
「自分がここまで出来るとは思わなかった」と言う自分になる。
そして、自分のスタンダードやキャパが一気に上がる。
確かに、そこを超えなくても生きてはいける。しかし、そこを超えた生き方をしたいと願う。
「ここ一つ」
そして、自分の壁を乗り越えたい。