今日学んだこと

生きることは学ぶこと。オレの雑食日記帳。

スタートアップとは、自分が世界を変えられると説得できた人たち

(写真:清水の大舞台 その1)

■事業の目的

よく「事業として考えよ」と言われる。
どうしても現場の担当が長い自分は、当面の食い扶持さえ満たせれば、それで良いと考える。
それを食べ尽くしたらどうなるか。
そうしたら、また考えれば良い。その時は、その時のことだ。
だが、なんとも頼りない。
事業とは、収益を生み出し、社員の継続的なの食い扶持となるものでなければならない。

確かにそうだ。しかし、その上で生意気に考える。
会社や社員が食べて生きていくだけが事業の目的なのか。会社で命の時間を使う、その対価が食べて終わりのもので良いのか。
なんか少し味気ない。

■使命、すなわち貢献

人間の一生のかなりの時間を使う会社。
つまり、命を使う場所。
命を使うことを使命と言う。
我々が事業をする目的は、使命と言う言葉に相応しいものであって欲しい。
そして、ドラッカーは、事業の目的を「貢献」と言った。
自分なりにこの意味を解釈すれば、事業とは、それを通じて、今誰かが抱えている課題を解決すること。この事業を通じて、ほんの少しでも世界が良くなったと言えること。

■なぜスタートアップをするか

よく知られたフレーズがある。
「なぜ、スタートアップする(事業を始める)のか。
社長になるため?ノー。
お金持ちになるため?ノー。
有名になるため?ノー。
スタートアップの目的、それはただ一つ、『世界を変えるため』」

事業を始める、それは何のためか。
自分が金持ちになるためでも、人から尊敬され、偉いものと仰ぎ見られるためでもない。
それは、世界を変える、つまり、この事業によって世界の課題の一部でも解決する、そして、スタートアップによって、世界を少しでもよくするためである。
まさに、ドラッカーの言う『貢献』こそがスタートアップの目的だと思う。

■世界を変える

しかし、これはきれい事なのかも知れない。
確かに、ビジネスは合法的な富の奪い合いである。昔なら、血を血で洗う国取り合戦であろう。
自分が生きるために、競合他社には退場を願わねばならない。ただ今は、株式会社制度や、自己破産、雇用保険制度があるから、そんなに血生臭くならないだけのこと。
だが、それだけでは少し寂しい。
自分たちの食い扶持を稼ぐために、潰し合いをして、最後まで生き残っただけでは、命の使い道としては納得いかない。
やはり、自分たちのスタートアップが、誰かを幸せにしたい。世界を今より良い場所にらしたい。
確かに、ビル・ゲイツや、スティーブ・ジョブズのような劇的変化は起こせないかも知れないが、自分の事業で幸せになる人が居たら嬉しい。
そして、そう言えるのが、スタートアップの資格だと思う。