今日学んだこと

分かっていることは書かない。分かっていないから書いて学ぶ。だから「今日学んだこと」なのです。

心のつぶやきに心せよ

(写真:アバタの果実)

■心こそ

「こころこそ こころ惑わす こころなれ
こころに こころ こころ許すな」

良いも悪いも自分が基準。
何故、これをしても良いと思ったのか。
→自分が正しいと判断したから。
何故、これはいけないと思ったのか。
→自分がしてはならないと判断したから。

もちろん、社会的な規範や、組織のルールも大切なものさしだが、最後決めるのは自分自身。どんなに立派なルールがあっても、守ろうと思わなければ、無いに等しい。

では、その自分とは何か?
自分があるとか、自分がないとか、自分で判断するとか。
その自分とは何か、それは、自分の心である。
我々が判断をする時、全てを自分の心と言うフィルターを通す。
自分の心で、善と判断するか、悪と判断するか、これで我々の行動は決まってくる。
それだけ、我々は自分の心に全幅の信頼を置いている。
反対に、自分の心を信じられなくなったら、1日も生きられない。

しかし、その頼みの心は、そこまで信用に足る存在なのか。

■厄介なのは、自分の心だから

ああ、やりたくないな。
そう怠惰に流されるのは心である。
しかし、それをまた叱咤して、励むように後押しをするのも心である。
「なんだアイツは」、そう人を見下す心を起こすのも心ならば、「何を馬鹿なことを、キチンと相手の良いところを見よ」と自分で自分を叱りつけるのも心である。
「欲しいなあ」と手を伸ばすのも心ならば、「それに手を出したら破滅するぞ」と必死に押しとどめるのも心である。

つまり、全て自分の心の中で起きている。
よく昔の漫画では、天使と悪魔が心の中で戦う描写があったが、つまるところいずれも自分の心である。
だからこそ、厄介でもある。

我々は、毎日普通に生きていても、いろんなトラブルや人間関係に揉まれている。
そして、都度、「嫌だなあ」「怖いなあ」「止めたいなあ」と言うネガティヴな感情に向き合うことになる。
その度に「あれは自分のためを思って言ってくれているのだ」「この経験によって人間的に成長できた、感謝しよう」「もうちょっと、ここを乗り切れば楽になる」とネガティヴな感情をポジティブに変換して乗り切っている。
しかし、意外にネガティヴな感情は心の奥底に抑圧されているものだ。
そして、全く不意打ちのように心の奥からポッカリと浮かんでくる。
「なんで、俺ばっかり」
「アイツ、嫌なヤツだ」
「全部投げだそうかな」
そして、この心のつぶやきには、色がついていない。つまり、良いも悪いも、判断をする間がなく、つい放置する、
そして、いつの間にか心の隅にこびりつく。

■モンスターは小さいうちに退治せよ

自分の心だもの、一旦心にこびりついたら、自分で否定するのはたいへんである。
そうして、放置するとどんどん肥大化していく。
世間では、よくこれを「心の闇」と言っているが、その正体は、この悪性化した、心のつぶやきである。

奥さんが、家族のためと頑張っている。
ところが、ある時、心がつぶやく。
「なんで私ばかりが。」
旦那や子供は、外で好き勝手なことをしてくる。確かに、外の世界は外の世界でたいへんだと思う。しかし、一歩家に入れば解放されるじゃないか。
それに比べて、自分の現実は、24時間365日、料理に頭を悩ませ、家計を管理し、積み上がる洗濯物や洗い物の山。
私も、たまにはゆっくりソファに腰掛けて、好きなドラマでも見てノンビリしたい。
なのに、旦那も子供も、家じゃ私に文句ばかり言う。

確かに、奥さんの言い分はよく分かる。
男の身としては申し訳なく思う。
そして、そんな思いがだんだん積み重なれば、旦那を捨てて自分の人生を生きたくなるのも無理はない。
それを実行する女性もいる。また、しない女性もいる。いや、DVとか致し方ない事情がなければ、そこまで発展しないことが多い。
その違いは何か。
それは、心のつぶやきを放置した人と、早めに退治した人の違いだろう。
最初は小さな心のつぶやきが、育つにつれて少しづつ凶悪な顔を現し始める。
「もう、やってられない」
「離婚しかない」
それは心の中のモンスターである。
モンスターは、まだ子供のうちなら退治できる。しかし、成体に育ったら、結構手こずるし、自分一人で倒すのは不可能である。
そして、アッと言う間に食い殺されるハメになる。

モンスター退治は小さいうちに。
心のつぶやきが、凶悪な顔を現し始めたら、一つは人に聞いて貰う。
具体的なアドバイスはなくても、自分の口から出れば、案外小さな問題と得心するものだ。
あるいは、モンスターも小さいうちなら口から出してみる。正直に自分の感情をぶつける。
なるほど、喧嘩をするほど仲が良いと言うが、いつも小さいうちにモンスターを口から出しているから、それ以上育たないんだな。

あるいは、相手の何気ない一言で、モンスターは溶けてなくなる。
これは、僕らの側のこと。
相手が心のつぶやきをモンスターに育てないように、気遣いを心掛けたい。