今日学んだこと

分かっていることは書かない。分かっていないから書いて学ぶ。だから「今日学んだこと」なのです。

一言争奪戦

(写真:ひだまりの庭)

■インターネット・ネイティヴ

生まれた時から、インターネットが当たり前の世代。
インターネット・ネイティヴ。

何か気になることがあれば、することと言えば、まずはネットで検索。
「美味しい店があるんだよ。」
「へえ、どこ?」
「〇〇市。」
「ウチから割と近いじゃん。名前は?」
「ゴメン読めなかった。」
「なら、漢字分かるよね。」
「えっとねえ、〇に□を書いて、△って店。」
「検索してみるね。えっと、ああ、ここ?よく前通るよ。今度行ってみるね。」

昔なら、この手の情報収集には、とても苦労した。
最近は、キーワードの一部でも分かれば、すぐに答えにたどり着ける。
こんな世界観がごくごく当たり前になっている。
インターネット・ネイティヴの世代でない僕らでも、もう当たり前の感覚なんじゃないかな。

■インターネット時代のゲームチェンジ

全ての情報収集がネットで始まり、ネットで終わる。
むしろ、どんな詳細な口コミ情報も、いっぺんはネットの検索をしなければ完結しない。
まさに、サーチエンジンは、自分たちの五感を補完するのみならず、さらに先を行く認識装置なのである。

日本でのインターネットの黎明期、自分はこのことが持つ意味に気がついて驚いた。
このインターネットは、まさにゲームチェンジを僕らに仕掛けているんだ。
つまり、企業規模が大きいとか、老舗であるとか、ネット空間では関係ない。小企業でも、ホームページで存在感を出せれば大企業にだって勝てる。

日本のLINEや、ネット決済のペイパルなど、2000年以降のスタートアップが、既存のビジネスモデルを急激に侵食している。規模の成長も、年率何十パーセントどころではない、何十倍、何百倍で拡大をしている。
これは、インターネットというインフラの基盤がなければ、有り得なかった話。
まだ、このような事例は決して多くはないが、次の10年の内には、片田舎の小さな商店が、インターネットの力で、大企業の向こうを張れるようになるかも知れない。
ネット空間では、店の陳列棚に制限はないし、間口の広さも関係ないからである。

■ワンワード争奪戦

逆に言えば、ネット社会では、サーチエンジンの上位にヒットしなければ、世の中に存在しないも同じになる。
確かに狭い範囲で、固定客に口コミで引っ張ってもらうのなら、これには当たらないだろう。
しかし、積極的に販売を行おうとした場合、ネットに存在感を示せないのは、とても不利である。ましてや、ホームページもないと、「その程度の会社」と評価されかねない。

ネットでの存在感、つまり、それはサーチエンジンでのヒット率。
もっと言えば、僕らの生活に身近な言葉で、しかも一言に凝縮されたキーワードで検索できれば、圧倒的にヒット率や、存在感を高められる。
だから、企業は自分たちをたった一言で定義して、世間に認知されるように努める。
同業大手で言えば、「奉行」や「大臣」。全ての製品を「〜奉行」と名付けてイメージの統一化を図る。それは、ネットの時代のイメージ戦略としても有利だからである。
故に、企業イメージと紐付いたワンワードの争奪戦が繰り広げられる。
「検索」=グーグル。
「プライスレス」=マスターカード。
そこを意識した企業と、しない企業の差は歴然である。