今日学んだこと

分かっていることは書かない。分かっていないから書いて学ぶ。だから「今日学んだこと」なのです。

ツイッター・ピッチ

(写真:夏の川面にて その2)

参考:ダニエル・ピンク 『人を動かす、新たな三原則』より

■140文字のメッセージサービス

ツイッター、今や全世界で利用されているメッセージサービス。

140文字の制限の中で投稿をすると、それについて世界中のユーザーがフォローする。
気の利いた投稿には、多くの人が反応し、良いコメントを寄せる。
しかし、少し言い間違いをすると、たちまちパッシングの嵐となる。
投稿も簡単なら、返信も簡単、炎上すら簡単に発生する。

しかし、基本は匿名サービス。
本名を秘匿したまま、敢えて挑戦的な投稿をして、一波乱起こそうとする人もいるだろう。
その挑戦に反応して、強い口調で反論する人も現れて、アッと言う間に炎上する。しかし、それこそ最初のツイート氏は、さぞしてやったりだろう。

かくして、秒あたり、何千、何万、何十万のツイートが量産される。
ネット空間では、ツイートの嵐がごうごうと吹き荒れている。
その嵐から、ツイートの傾向を拾い出して、自分の会社や商品の評価はどうなのか、戦々恐々、耳をそばだてている企業もある。

■ツイッターの価値

このツイッターの価値は、短い言葉で、問題提起して、それに対する返信(リプライ)で会話をすること。
そして、活発なコミュニケーションを生み出すところにツールとしての真価がある。

しかし、研究者たちは、「まだこのツイッターの真価が十分発揮されていない」と不満を持っている。
それは、ツイッターでの投稿の殆どを、「有用性がない」と見ているから。
つまり、彼らは、現在ネットを飛び交うツイートのうち、多くを占める、「不平不満」、「近況報告」(お腹がすいた等)、「社交辞令」(こんにちわ等)が、ツイッターの価値を損ねていると肩を落とす。

ならば、彼らは、どのようなツイートに価値を認めるのか。
それは、フォロワーに対する質の高い問題提起であったり、質問だと言う。
それは、あくまでも、より社会的で有意義な議論を活発にしたいと言う彼らの希望の現れでもある。
正直、生活者である我々にそこまで求めなくても、とも思うが。

しかし、今世界が抱えている様々な矛盾や歪みに対する、積極的な議論の導火線導となれば有難い。

■ツイッター・ピッチ

ツイッター・ピッチとは、ツイートにより、フォロワーの関心を引き、共感を得て、行動を促すこと。
しかし、わずか140文字で、どうフォロワーの心をつかむのか。

前段の文脈では、まずフォロワーに問題提起をせよ、と言う。
もちろん、答えを出さなければ、最終的にフォロワーの共感を得ることはできないが、まずはその導線部分を作る。
そして、リプライの応酬の中、お互いの理解を深めてゆく。

例えば、地球温暖化に対する注意喚起。
「大人のわずかなワガママで、子供の未来を奪って良いか?」

例えば、日本の安保問題に対する問題提起。
「正義の戦争と、不義の戦争の線引きをできる人間はいるか?もし、いるなら誰か?」

原発問題に対する危機意識の喚起。
「あなたは、流すことのできない便器をいつまで使い続けられるのか?」

人生論なら。
「生きる目的と、生きる手段の水際は立てることができるか?」

これらは、あくまでも問題提起に過ぎない。そして狙いは、フォロワーの関心の喚起である。
この後フォロワーとのリプライの応酬で、共感を深め、行動を促してゆく。
140文字の制約があるから、狙いを絞り込んで、ステップ・バイでステップでのコミュニケーションを行う。
絞り込むからこそ考える。
絞り込むからこそ理解を得られる。