今日学んだこと

分かっていることは書かない。分かっていないから書いて学ぶ。だから「今日学んだこと」なのです。

プレゼンテーション

(写真:飛翔の残滓)

■下手の横好き

この間恥をかいた。
170名も居並ぶ人たちの前で行ったプレゼンテーション。話している時は無我夢中。
そして、終わった後、ああすれば良かった、こうすれば良かったと、直したいところが一杯ある。

「どうせ、不慣れだし、挑戦もさせて貰えてるし、出来にとらわれず、何事も経験だから思いっきりやろう」と納得はしているものの、やはり、集られた皆さんの時間を無駄にしたのでないか、の反省は尽きない。

これでもう懲りたのか?と言われれば、機会があれば、何度でも立たせて貰いたいと思っている。
所謂、下手の横好きである。

■知って貰いたいことは、感じて貰いたいことは

今回、一番の反省点は、プレゼンテーションシートに頼り過ぎたこと。
当然不慣れだし、だからプレゼンをパワポに落とし込んで、後はその通り喋ればなんとかなる、と考えたのも無理ないと思う。

しかし、聞いていた同僚からは、「声が暗くて、勢いに欠けていた」と指摘を受けた。
間違ったことを言ってはならないと、手元の台本には、細かい書き込みがしてあった。あとは、なるべく書き込みに忠実に、と思ったのが裏目に出た。

どうしても、台本の言葉に縛られて、その通り言おうとする。
すると、言葉が死んでしまうのだ。
死んだ言葉では、相手に伝わらない。
会場からのフィードバック感のないプレゼンほどやり辛いものはない。終わってみたら冷や汗ビッショリだった。

最近、アマゾンのベゾス氏等、カリスマ経営者の中には、パワポ禁止令を出す人がいる。
パワポのプレゼンテーションシートに頼ってしまうと、プレゼンの本当の目的がずれて、正しい情報を理路整然と伝えるだけの作業になってしまうからだ。
もしそうなら、わざわざ誰もプレゼン会場に足を運ばない。ネットの検索で十分である。

プレゼン本来の目的、専門書によれば、自分のメッセージを「知ってもらう、感じてもらう、そして行動してもらう」ためと書かれていた。
知って貰う、は分かる。と言うか、ほとんどの人はそれを目的にしているし、自分もそうだった。
しかし、良いプレゼンテーションはそれだけでは成立しない。

知って貰ったら、次に感じて貰うこと。
それは、プレゼンに共感して貰うことかも知れない。自分に関係あることと捉えて貰うことかも知れない。
これは!と、膝を叩いて貰うことかも知れない。
ただ、メッセージが聞き手の感情に変化を起こすことが大切。
聞いた人に高揚感があるプレゼンができれば嬉しい。

■行動して貰いたいことは

そして、プレゼンのゴールは「行動」して貰うこと。
つまり、販売のためのプレゼンならば、実際に興味を持って、買って貰うこと。
タバコの害を伝えるプレゼンならば、実際に禁煙の努力をして貰うこと。

そのためには、ある程度、体系化や絞り込んで提示することが必要。
お釈迦様が説かれたお経は、全部で七千巻以上ある。そこには、したら良い功徳がたくさん説かれている。
だから、諸善万行という言葉がある。しかし、いくら良いものでも選択肢が多すぎると、実際の行動ができない。
何万着も持ってこられて、その中から一着好きなものを選んでください、と言われてもゲンナリする。
だから、お釈迦様は、まずはそれを6つにまとめておしえらた。
所謂、六波羅蜜とも、六度万行とも言われるものである。
6つの中で、一番に自分に合っているものを選んで実行しなさい、と言われれば安心できる。

我々のプレゼンも、持っている情報をただ並べるだけでは行動に結びつかない。
「これもいいですよ。あれもいいですよ。それもいいですよ。・・・」
ではなく、「一番オススメはこれです。なぜなら。次にオススメはあれです。なぜなら。」と体系化と絞り込みをすれば、実際の行動に結びつきやすい。

プレゼンの目的は、行動してもらうこと。さながら、良いプレゼンターは優秀なコーディネーターのようである。