今日学んだこと

生きることは学ぶこと。オレの雑食日記帳。

ライオン・ライフ

(写真:大滝渓谷 その3)

《なんでも全力の人たち》

自分より、スキルもステータスも、何段階も上の人、そんな人に限って本業以外でも、恐ろしいほどの習熟をしている。

こちらからすれば、仕事があんなにできるのだから、さぞや仕事漬けで他のことを考えている暇などないだろうと考えていたら、豈図らんや、趣味も玄人はだし、世事にも通じていて、人生論も深い。
どうして、この人は何もかも凄いのだろうと、憧れもするし、嫉ましくもある。
所詮基本性能の違いなのかと、少々落胆しながらも、やはりモチベーションの違いなのかと反省もする。

《本分も全力、趣味も全力》

そもそもステータスが上の人は、自己肯定感が強く、故にチャレンジスピリット旺盛。エネルギーに満ち溢れているから、指導的立場にも抜擢されるし、影響力もある。
何事も徹底的に取り組むし、他のものに負けてなるものかの自負心もある。だから、何事も人一倍熟達するし、周りから一目置かれる。
それが、ますますその人のステータスを高める良い循環を生む。

自分も、学生時代から、「本分も一番、趣味生き甲斐も一番たれ」と教えられてきた。
趣味生き甲斐と言っても、人が眉をひそめるようなものは論外だか、周りが価値を認めるものならば、本分の評価も一緒に上がる。
有名作詞家の銀行の頭取とか、東京マラソンに毎年出場しているような企業家とか。

しかし、限られた時間と体力の中で、仕事だけで精一杯だと思うのが、僕ら凡人の悲しさ。
人生を何倍も楽しんでいるハイスペックな人たちを指を咥えて見ているのが精一杯なのか。

《自分なりのライオン・ライフ》

「浮気するのも男の甲斐性」と言われた時代があった。
しかし、今の時代、そんなことを言ったら女性から袋叩きにあう。
それでも、相変わらず男と言う生き物は、寄ると触ると配偶者以外との交友関係を自慢する。ステータスくらいに思っている。

残念ながら、自分にはそこまで男を誇れる甲斐性も、自由に使えるお金もないから、完全に縁遠い話である。
甲斐性無しの自分が、妻にとって幸か、不幸か、それはいずれ結論が出ると思う。
しかし、前は真面目一辺倒、仕事しかしない人間は「遊べない奴は、仕事もできない」と叩かれた。だから、我々の少し上の世代は、異性交遊や、飲みニュケーション、公営ギャンブルなんかを、男の嗜みくらいに思っていた。
「課長 島耕作」の世界観が、少しそれを垣間見せてくれる。

ただ最近は、価値観の多様化や、経済の縮小傾向により、趣味や遊びの価値観が変わっているように思う。
何もなけなしのお金をはたいてまで、ステータスの高い人たちの真似をすることはないとか、飲酒もウチ飲みと言う言葉が定着したりとか。
人生長くなった時代、会社よりもずっと長く付き合う家族との関係を優先する人が多くなっても無理はない。
若い世代を中心に、所謂ミニマムライフが広がっている。

自分も、その文脈の中で身の丈にあったライオン・ライフを楽しんでいる。
確かに、ハイスペックな人たちと比べたら、ちょっと小ぶりな生き方だけど、自分なりに本分を全うし、また少し新しい世界も覗いている。
この投稿もその一環。
そして、身の丈にあうように人生を実りあるものにしようとしている。人から見れば大した人生でなくてもね。
これも、自分にとってのライオン・ライフ。