今日学んだこと

生きることは学ぶこと。オレの雑食日記帳。

後始末できる人になる

(写真:黄昏れ)

《食い散らかす悪い癖》

少し興味を持って手をつけるのですが、すぐに他に興味がうつって、うっちゃってしまう。
気が多いのが私の短所です。
良い言い方をすれば、知識欲が旺盛、悪く言えば、何でも食い散らかす悪い癖です。

しかも、プライベートだけではなく、仕事でも出るものですから、周りが眉をひそめます。
「そう言えば、あれ、どうなった?」
「え?あれ、ダメダメ。いろいろ問題があってさあ。」
「また、そんなこと言って。そこをなんとかするのが仕事だろ?」
「それより、今はこっちの方が旬だよ。」
「また、得意の食い散らかしかよ〜。」

全く自分で自分の信用を落としていること甚だしいですね。

《後始末できてこそ一人前》

一旦止めるにしても、一度手をつけた以上は、今までそれにかけた時間を無駄にしないようにキチンと結果をまとめる。必要になった時にいつでも使えるように整理したり、周りが共有できるよう公開しておく。
公私ともに、このような後片付けは大切です。

しかし、それがおろそかな自分は、国のバラマキ財政すらとやかく言えません。
幾つか、私も国の助成事業への申請に関わったことがあります。
確かに、申請にはキチンと所定の書式に従った申請書を作らなくてはなりませんし、また、お金をもらった以上、効果が上がったことを証明するための面倒な書類の提出も求められます。
一応、それは無軌道な申請への歯止めにはなっていると思いますが、中には、明らかに効果が疑問視されるお金の出し方もあります。

ショックだったのは、東日本大震災後に何兆円規模の予算を確保して、復興支援事業を募った時のこと。東北とは全く関係のない地方の申請が数多く出され、しかも認められていたと報道にありました。
確かに、その他の地域が元気になれば、巡り巡って東北の底上げにもなるでしょうが、感じたのは、「集めた税金を配ることだけを仕事と思っているのでないか」「出したお金の効果測定をキチンとする気はあるのか」と言う腹立たしさです。

後片付けとは、始めたことを、責任を持って最後までやり通すことだと思うのです。

《釜爺の教え》

「手ェだすんなら、終いまでちゃんとやれ!」

アニメ、「千と千尋の・・・」の中で、主人公の千尋が釜爺から怒鳴られたセリフです。

異世界に迷い込んだ千尋に、顔役のハクが「豚にされたくなければ、釜爺のところへ行って仕事を貰ってきなさい」とアドバイスをくれます。
ところが、釜爺の持ち場の仕事は、釜にくべる石炭運びで、しかもたくさんのススの変化たちが作業に当たっていました。
千尋も一緒になって手伝おうとしますが、見かけによらず石炭の重さが何十キロもあるので、少し運んだだけで投げだしてしまいます。
すると、それを見ていたススたちも真似てさぼろうとするので、ついに釜爺が怒りだしたのです。

少しいい気になって、よい所見せようと手伝いにかかるのですが、人が苦労してやっていることは、やはり自分がやってもたいへんです。
しかし、「こんなはずじゃなかった」と投げだすくらいなら、最初からいい格好をしない方がナンボかマシです。

一度始めた以上は、責任がつくので、キチンと後片付けしたと言えるところまで、やり遂げられる人になりたいと思います。
もし、それができないのなら、安易に引き受けることは、かえって信用を失ってしまいますし、できないならできないなりに、納得感を得られるような説明が必要です。
深く反省したいと思います。