今日学んだこと

分かっていることは書かない。分かっていないから書いて学ぶ。だから「今日学んだこと」なのです。

クリエイティブ脳

(写真:夏雲 その2)

《クリエイトは最高の娯楽である》

人それぞれ、いろんな趣味を持っています。
アウトドアや山登り、スポーツや、読書、映画を見るのが好きな人、音楽を聴くのが好きな人。ゲームに夢中な人や、楽器演奏、コンピュータープログラミングが趣味な人と多種多様です。

それら趣味の中で、自分が子供の頃、一番ワクワクして取り組んだのが工作でした。
当時のこと、男の子は今のゲーム以上にプラモデルを作ることに夢中でした。しかし、しがない小学生の身ではプラモデルを買うには元手が足りません。それは、年数回のイベントに親にねだるとして、あとの圧倒的大多数の時間は、木屑や釘、そして木工用ボンドで工作をして過ごしていました。

木屑を組み合わせて、それなりの形の物を仕上げる。今思えば、全く笑ってしまうような物ばかり作っていましたが、あの独特の高揚感に浸っている時間はとても幸せだったと覚えています。

やがて、年とともに工作からはすっかり遠のいてしまいましたが、時にイラストを描いたり、プログラミングをしたり、小説を書いたり、下手は下手なりに高揚感に浸って過ごしています。

しかし、世の中には、プロの作った素晴らしいものが沢山あるのに、どうして稚拙なものを自分で作りたがるのでしょう。
それは、人の流した情報や、作品を消費しているだけでは、決して味わえない充足感があるからです。
私にとって、クリエイトとは最高の娯楽なのです。

《溢れかえるクリエイターたち》

こんなハンドメイド好きな人間には、生来クリエイティブ脳が備わっているようです。
自分で作りたい。そして、それだけでなく、多くの人の目に触れる場所で見てもらいたい。
「こんな下手くそなもの、誰が見たがるものか?」なんてこと関係ありません。
とにかく、表現して、それを見て貰いたいという衝動が止められないのです。

そんなクリエイティブ脳を持った人が、自分の作品を見て貰うためには、昔はプロになるくらいしか選択肢がありませんでした。
ある人は自分の気持ちに正直にプロの道を目指して苦行の道を進み、ある人は涙を飲んで表現者として生きることを諦め、狭い仲間内で愛好会を作るくらいでした。

しかし、今やその気になれば、ネットの力で世界を相手にいくらでも表現して発表することができるようになりました。
典型的なのが、YouTubeです。世界規模の動画共有サービスには、膨大な数の動画が公開されています。
驚くべきは、いったい何処にいたのかと思うくらいクリエイターたちがウンカの如く湧き出ていることです。
ひょっとしたら、私たちは本来クリエイティブ脳の持ち主なのかも知れません。それが、インターネットという仕組みによって大い刺激されているとすれば、どうでしょうか。

《行儀の悪いクリエイター》

ちなみに、このクリエイティブ脳が刺激され過ぎると弊害も発生します。
それは、ついついいろんなところでオリジナリティーを発揮したくなることです。
私も、よく上司から「会社で決めた書式を無視するな」と叱られました。
しかし、当の本人は良かれと思ってやっているのでタチが悪い。それで、私にはすっかり行儀が悪いという評価が定着しました。これは、会社員人生にとっては、とても損なことです。

そう言えば、あのガンダムの富野由悠季氏が、宇宙戦艦ヤマトのオフィスアカデミーで働いていた時のこと、絵コンテを描いて持って行ったところ、1度目は怒鳴られ、2度目でクビになったそうです。
こう言っては失礼ですが、富野氏もクリエイティブ脳の相当活性化した行儀の悪いクリエイターだったようです。
しかし、後に別の会社で才能を見出され、社会現象を起こすような作品を次から次と発表しているのですから、まさにクリエイティブ脳の面目躍如と言ったところでしょう。

そう考えれば、行儀の悪い私も、いつかクリエイティブ脳で花開くかも知れません。そして、「どうかその日まで、クリエイティブ脳よ、眠らないでくれ」、そう願っています。