今日学んだこと

分かっていることは書かない。分かっていないから書いて学ぶ。だから「今日学んだこと」なのです。

アンチテーゼ

(写真:公園の花々)

《テーゼとアンチテーゼ》

テーゼとアンチテーゼは弁証法における概念です。
テーゼは命題、アンチテーゼは反対命題と訳されます。

これは難しい哲学の話ではなく、もっと身近なことです。
ここでテーゼは、以前から伝承されたやり方、あるいは固定化されたルール。
あるいは、先輩の教え、くらいの意味で使っています。
「守破離」で言えば、「守」です。

アンチテーゼは、それに反すること。
伝承の否定であり、ルールを破ることです。
あるいは、先輩とは別の道を行くことであり、「守破離」で言えば、「破離」です。

《後輩たちの愚痴》

会社で後輩たちが、先輩の決めたやり方やルールと、自分たちの感覚のズレに戸惑っています。
「もっと自由にやらせてもらいたいのに、古いルールに縛られている。」

しかし、古いルールや、先輩のやり方のどこがまずいのか、ハッキリした指摘はできません。
ただ、なんとなく、「自分たちがやりづらい」という主観的な意見に過ぎないのです。
「言ってることは正しい」
「だけど・・・。」
言っていることは正しい、それはそうです。だから、ずっと通用してきたのです。
だけど、「言っていることが正しい」からと、自分を納得させて、嫌々飲み込んでしまうのは違うと思います。

《アンチテーゼの気概》

「言っていることは正しい」
今まではそうだったかも知れません。
でも、別のステージに入ったら、やり方も変えなければなりません。

つまり、「会社を生かすのはテーゼ、しかし、会社を伸ばすのはアンチテーゼ」です。
会社が伸びるということは、別のステージに立つということです。
新しい段階では、いままでうまく行っていたやり方でも変えていかなくてはなりません。

「今、必要なのはテーゼです。それを守らなくては、会社は継続できないから。しかし、成長する時に必要なのはアンチテーゼです。しかも、そのアンチテーゼを担うのは若い人たちです。」

今は、やりづらさもあるでしょう。息苦しいでしょう。
しかし、やがて、自分たちの足で立たねばならない時が来ます。
ただその時、今のテーゼが分かっていなければ、正しいアンチテーゼを見失ってしまうでしょう。

今は、ただ言われるままに従っているだけに思えるかも知れない。
しかし、いつか自分たちのアンチテーゼを、今のテーゼとぶつけて、さらなるジンテーゼへ発展させるんだという気概を失わないで欲しい。

「守破離」で言えば、まず「守」で基本を身につけ、やがて「破」でやり方を変えてみて、最後は「離」で自分なりのやり方を確立します。
未来を見越し、いつかアンチテーゼを担う気概を持ちながら、今のテーゼにも納得感を持って欲しい。
顔を見ながらは、なかなか伝えられませんが、文章だから書ける私の思いです。