今日学んだこと

分かっていることは書かない。分かっていないから書いて学ぶ。だから「今日学んだこと」なのです。

小さなワガママを積み重ねた結果

(写真:ジラフ)

《小さなワガママとは》

いつも私が電車に乗る駅は、家の前の坂道を下って、最後に階段を降りた道路の反対側です。
道路の向こうには、駅への入口が見えていますが、このルートを通るためには、信号も横断歩道もない場所を突っ切らなくてはなりません。
もし、横断歩道を通ろうと思うと5分近く遠回りになります。そのため、私も含めた近隣住民は、いつも無理な道路の横断をしています。

まことに恥ずかしい話ですが、これは私たちの小さなワガママです。
しかし、いくら小さなワガママでも積み重ねたら大きな影響が出ます。
たとえば、私たち行儀の悪い大人を子供たちが真似をして、大きな事故に遭わないとも限りません。
なんとか行いを改めるよう反省をしたいと思います。

この小さなワガママについてこんな話を聞いたことがあります。
ある日本人が外国でたくさんの葉をつけている立派な木を見ました。その木の美しさに感動した彼は、記念にわずかばかりの葉をもぎり取りました。
すると、それを見た地元の人が声をかけて来ました。

「あなた、そのようなことをしてはいけませんよ。」
たくさんの葉の中から、わずかばかりを取っても構わないんじゃないか?そう思って不思議そうな顔をしていると、地元の人は続けました。
「確かに、あなたが2、3枚葉を取ってもたいしたことはないでしょう。でも、旅行者の全てが同じことをしたら、この木はたちまち丸坊主になってしまいます。」

それを聞いた彼はとても恥ずかしい気持ちになって、心から詫びたそうです。

《たとえば、ギリシャ

たった一人の小さなワガママなら、たいしたことはなくても、みんなが一度にそれを始めたら、たいへんなことになります。

しかも、昨今はそんなことが巷に溢れています。
たとえば、世界が固唾を飲んで注視しているギリシャ問題。
簡単に言えば、放漫経営のツケが回り国の財政が立ち行かなくなったギリシャと言う仲間を、EUとしての対面もあるので加盟国がお金を援助して助けました。
それで、少しはマトモになるだろうと思いきや、国民の緊縮財政に対する非難に押されて、また元の木阿弥に戻ろうとしています。
そして、借金の返済期限が来て、いざ蓋を開けてみれば、ギリシャには全く返す当てがない。

さすがに、これにはEU側も呆れて、とても仲間にはしておけないと息巻いています。
反面、EUの航海は決して順風満帆ではなく、なんとか騙し騙しやってきたところがあります。そこへ、ここで離脱者を出せば、泥舟が露呈し、一気にEU崩壊する危険もあります。
そのため、EUとしては、仕方なくギリシャに緊縮策を突きつけて、未だに改心するように促していると言う構図です。

しかしギリシャ問題は、周りからはこのようにも見えます。
「人から借りた金で、自分たちだけが良い生活をしている。償還期限になって返すかと思いきや、それすらも守らない。一体EUは何時までこの放蕩息子を甘やかすつもりなのか?」

実際、国民の5人に1人が公務員だった時期があり、その手当ても非常に手厚く支給されていました。公務員は大切ですが、国民の5人に1人が生産に従事しない人だったら経済はとてももちません。
また、年金も手厚く、以前は夫婦二人で月50万以上支給されていたとか。それが今は減額されて、月25万程度になったと緊縮財政に反対をしていますが、この経済大国日本から見ても、なんとも恵まれた話です。

つまり、ギリシャの国民一人一人は、普通に自分の認められている権利を主張しているに過ぎませんが、それが他国よりいくらか過剰なのです。ギリシャと言う国の地勢学的特徴を考慮しても、国民の少しだけの過剰な欲求が国の破綻を招こうとしているのです。

《たとえば、地球温暖化

もう一つは、私たちもまさに当事者の「地球温暖化問題」です。
私たちは20世紀以降、石油等化石燃料の大量消費を行い、生活を格段に向上させました。
それにともない、大量に大気中に放出されたCO2が温室効果をもたらし、地球の温度を上げているのです。

ほとんど氷の溶けた北極の写真を見るにつけ、地球温暖化の深刻さを感じます。また、海面温度の上昇が偏西風の乱れを生み、地球全体で寒暖のバランスが崩れて、本来涼しい地域でゆだって死ぬ人が続出したり、暖かい地域で豪雪に見舞われ凍死する人が沢山現れています。
カタリーナ級の巨大ハリケーンが世界中で出現し大規模な被害を生むかと思えば、この日本でも続く豪雨で地盤が緩んで未曾有の土砂災害を引き起こしています。

それを目の当たりにしながら、私たちはこの地球温暖化にどれほどの当事者感があるでしょうか。
ちょっとしたお出かけにも車を使い、使用していないトイレや廊下にもいつも電灯がついている。便利だからと過剰包装の商品を利用し、また、温暖化で暑いからとクールビズなど関係なく必要以上にクーラーをまわす。
これら、全て私たちの小さなワガママです。そして、一人一人の影響は小さくても、それが積み重なって地球規模の危機を生み出しています。

問題解決のカギは、ただ一つ、私たちの小さなワガママが大きな結果をもたらすことを自覚し、今日からまず1パーセントの努力をすることではないでしょうか。