今日学んだこと

生きることは学ぶこと。オレの雑食日記帳。

ビッグプロジェクト

(写真:桜の絨毯)

《俺は小心者》

もし、どこかの出版社が、「あなたのブログ面白いから、うちで出版させてください。」と言ってきたらどうでしょうか。(有り得ませんが)

えっ!たくさん売れれば小金が入るかも!と、浮かれるかも知れませんが、やはり最後は「あ〜、無理です。あまり、読んでいる人がいないから、恥ずかしいことも書けるんです。それが、書店にでも並んだ日には、とても怖くて後が続きません。」と丁重にお断りするでしょう。

そうです。私は小心者です。よく言えば、慎重です。わずかばかりのお金のため、人生がゴタゴタするのは叶いません。

小心、よく言えば、慎重であることは、平穏無事に人生を送るためには大切です。しかし、それでは人生に何も起きないのも事実です。

「せっかくの人生、それでもったいなくないの?」人生にリスクを取って、成功した人はそのように聞くでしょう。
あるいは、よしんば失敗したとしても後悔はしない。それより、やらなかったことに後悔する、そんな精神構造の人たちなのでしょうね。
少し恋愛にも似ています。「告白せずに他の男のものになるくらいなら、振られる覚悟で告白をする!」
そう言いながら、次々と玉砕していた友人がいました。

対して、私は「みっともない思いはしたくない」とか「オレみたいな人間が良い筈がない」と、失敗した後のことを考えては自分を納得させてきました。
おかげで、青春時代は全く女っ気がありませんでしたが、思えばこれが自分の人生観を象徴しています。

《ビッグプロジェクトがやって来た》

しかし、ビジネスでは、そのような訳には行きません。
仮にも、給料をいただいている身です。費用(人件費)対効果を上げなくてはなりません。すなわち、年齢や経験、スキルに応じた規模感のプロジェクトに取り組まねば、会社に貢献しているとは言えないのです。

そこで、「ヒント」と称して。いくつもテーマを貰います。
要は上の人も、いろいろ思いついては、ワクワク感が止められず、かと言ってそれに使える時間もないので、その虎の子のアイディアを私に下さっているのだと思います。

そう思えば、申し訳のないことですが、今までの自分を反省をしてみれば、あまりに自分の経験してきた世界観と異なるので、おっかなビックリ、まずは様子見です。そして、遠巻きにツンツン突いては、「あの〜、やっぱり無理です。」
しかし、そんな対応を繰り返されたら、上の人はどう感じるでしょうか。

たとえで言えば分かりやすいかも知れません。
「ほら、あそこにワニが死んでいるだろ。行って、ハンドバッグを作るための生皮を剥いで来なさい。」
「はい、分かりました。」
そう言いながら、長い棒を探して、遠くからツンツンして、大丈夫だと思えば、少し近づいて。あっ!目を開いた!そうしたら、一目散に逃げ出します。
「あの、やっぱり無理です。生きてますよ!」
「ちゃんと近づいて見たのか?そんな遠くじゃ分からんだろう。皮を剥ぐなら、触れるところまで近づかなけりゃ無理だぞ。」
「分かりました。」と恐々近づいても、腰が引けているので、少し物音がすれば、すぐに引き返して来ます。
そして、「やっぱり、無理ですよ。それに、これは専門家に任せた方が良くないですか?私では、皮に傷をつけて使い物になりませんよ。きっと。」と、くどくどと言い訳を始めます。
ついには、呆れられて、「もういいから」と言われてしまいます。

《進め、つかめ、手に入れろ》

人間が成長するとは、自分の世界を広げることです。世界を広げるということは、登れなかった山を登ることができるようになったことであり、その結果、見えなかった景色が見えるようになったことです。
山を登るには、今までと違う努力が必要です。また、今までと違う発想やマインドが求められます。

つまり、苦労というコストを払わねば、新しい世界は開けて来ません。
苦労した分、経験となり、スキルとなり、マインドとなるので、人間として成長ができます。

つまらないこと、例えば、無茶な賭け事や、情欲に溺れることに人生を費やすことはできませんが、大切なことになら、コストを払い、リスクを取る価値があります。
もし、コストとリスクを避けるだけの人生ならば、ただ平穏無事に送っだだけの人生になってしまいます。
果たして、命の使い方としては、どうでしょうか。

楽して得られるものは貧と恥のみ、と言われます。
自分の世界観を広げ、成長を遂げ、有意義な人生を送るためには、勇気を持って、進み、つかんで、手に入れるためのアクションが必要です。慎重であることは大切ですが、ただそれを時間を浪費する言い訳にしているばかりでは残念です。