今日学んだこと

生きることは学ぶこと。オレの雑食日記帳。

パートナー


(写真:日進駅)

よく保険業界やIT業界では、事業者自身が自分たちのことを「パートナー」と表現します。
そして「ライフパートナー」とか、「共創するパートナー」というキャッチコピーを使っています。

パートナーを日本風に言えば、「女房」です。
女房、いわゆる妻、家内、カミさん、お内儀、奥方、そして奥さん。
男性の一生の中で、奥さんは一番近くにいる人です。
期間的にも、40年〜50年、親よりも長く一緒に過ごします。
空間的にも、枕を並べて寝る人は他にいません。
肉体的にも、その身体に男の分身を宿します。
心から言っても、口ではいろいろ言っていても、深くお互いに依存しています。親がなくなってしょげこむ男性はあまり聞きませんが、奥さんに先立たれ元気を無くす男性はよく聞きます。
その奥さんに恵まれるか、恵まれないかで、男の一生は決まるとまで言われます。昔から「悪妻は一生の不作」と言いますが、随分男目線の勝手な言い草と受け取らないで、それだけ奥さんは大切な存在であると聞いてください。

不思議なことに、夫婦はもとは赤の他人です。それが縁があって入籍し、 お互い依存しあって一緒に暮らすようになります。
その縁が切れたら、また赤の他人に戻る訳ですが、それから一生お互いの顔を見ずに過ごす人もいます。そこが切っても切れない血のつながりとの違いでしょう。
それでも、夫婦ほど自分のパートナーに対して自己犠牲を払う関係は他にありません。感心するのは、自己破産して夜逃げ同然に地方に移住する話があります。しかし、旦那の不始末でも奥さんもその苦渋を分かち合って一緒についていきます。
ギャンブル等の悪癖があって(程度の差こそありますが男は皆んな悪癖を持っています)借金取りに追いかけられて苦しんでいる家庭で、周りは離婚を勧めますが、奥さんだけが旦那を庇っていたりします。
夫や妻が病に倒れたら、配偶者は仕事を休職して、病院に泊まりこんでまで介護します。これも、夫婦ならではでしょう。

このように考えれば考えるほど、夫婦とは不思議な絆です。
「パートナー」とはもとは赤の他人でありながら、ともに同じ目線で同じ目的に向かううちに、深く結ばれる絆なのです。
私たちも、よくお客様のパートナーになりたいと口にしますが、本当の「パートナー」とは同じ目的を持って、常にお互いのことを気遣う関係なので重い言葉ですね。
お客様のパートナーになりたければ、まず皆さんが今何を求めているかをよく知らなければなりません。皆さんに関心があるからこそ、皆さんにも興味を持って貰えて、そして真のパートナーになれるのだと思います。