今日学んだこと

分かっていることは書かない。分かっていないから書いて学ぶ。だから「今日学んだこと」なのです。

念押し


(写真:雨上がり その1)

自分では自信があるつもりでも、何度も念を押されると、だんだん自信がなくなってくるものです。

例えば・・・

妻「ねえ、あなた、私に何か言うことあるんじゃない?」

夫(また始まった。適当に答えておくか。)
「別に何もないけど。何か気になることでもあるの?」

妻「じゃあ聞くけどさあ、このところ週末何処へ出かけてるの?」

夫(なあんだ、そのことか。)
「それは、前も言ったけど、地元の少年野球のコーチの手伝いを頼まれたから、土日はグラウンドに行っているんだよ。」

妻「でも、練習は午前中でしょ。あなたが帰ってくるの、いつも夕方じゃない。」

夫(さすが鋭いな。)
「そりゃ、終わった後もコーチ仲間で戦略を練ったり、ついついいろんなことを話しこんでしまうこともあるだろ。」

妻「でも、毎週、毎週、毎日毎日は不自然でしょ。それに、あなたを街で見かけた人がいるの。それも子供たちが練習しているハズの午前中によ。」

夫(あちゃあ、見られていたのか。)
「まあ、たまには買い出しに行ったり、まあその、練習のない日に気晴らしをしていたのは認めるけど。」

妻「それとね、その時、若い女の人と一緒だったともね!!」

夫(落ち着け、落ち着け。)
「それは何時のこと?何処で?先週の日曜日なら、うちの会社の若い子に頼まれて、来週の社内企画の買い出しにに付き合っていたんだよ。」

妻「ふうん、じゃあ、お休み中も仕事してたんだ。休日手当出るの?」

夫(やれやれ、少し風向きが変わってきたな。)
「いや、それは会社とは関係なくて、社員同士のお楽しみ会だから・・。」

妻「はっきりと言いなさいよ、その子とあなただけの二人のお楽しみ会じゃないの?」

夫(その変化球、反則だろう。)
「待ってくれよ、誤解だって。」

妻「誤解って言ったわね。なら、どうしてあなたなの?普通、そういう用事なら、同じ年代の人とか、同僚に頼むでしょ?ましてや、あなたのようなオジさんの課長さんにお願いする?」

夫(なるほど!いや、感心している場合じゃない。)
「いやあ、その時誰も空いてなくって。俺、頼まれると断れないタチだから。」

妻「じゃあ、私の頼みも、ハイ!ハイ!言うのよね。」

夫(ひやあ、マズイな)
「それでも、一応仕事絡みだしね。」

妻「しかも、若い女の子だしね。」

夫(ここは毅然と否定しなければ。)
「断じて、そんなことはない。僕はこれでも家族の長だ。公私はキチンと弁えているよ。」

妻「あなたが心にやましいことを抱えていると必ず『ボク』って言うのよね。ならば、まっすぐ私の目を見て言って頂戴。『私には全く邪まなな気持ちはありませんでした』って。」

夫(面倒臭いことになったぞ。)
「俺には、全く邪まな気持ちはありませんでした。」

妻「あなた、瞳孔が開いたわよ。」

夫「グッ・・・。」

妻「変な気持ちを起こしていたんじゃないわよね?」

夫(グッ・・・)
「決めつけるなよ。」

妻「なら、信じていいの?」

夫(グッ・・・)
「もちろんだとも。」

妻「本当に?」

夫(怖え・・・)
「本当!」

妻「絶対ね!」

夫(堪忍してくれ)
「絶対!」

妻「じゃあ、もう一回、私の目を見て言って。」

夫(・・・)
「申し訳ありませんでした。」

妻「ほおら、やっぱり。
あなたがもう悪さできないように、来月から小遣い減らすわよ。」

夫「そんな・・・」

妻「いいわね!」

夫「はい・・・」

〜・〜

相手が確信を持ってゲロさせようと来たら、下手な取り繕いは無意味です。
人間は、自信満々の相手から念押しをされると、ついついフラフラになります。つまり、ウソをつく時は心して、と言うことです。相手の自信の裏には絶対何か在るのですから。

また、思いつきを調子に乗って喋っていると、周りから突っ込まれて、適当に繕っても益々傷口を広げます。
どれだけ念押しされても良いように、しっかり自分の中で固めておかなくてはならないのですね。