今日学んだこと

分かっていることは書かない。分かっていないから書いて学ぶ。だから「今日学んだこと」なのです。

現在、過去、現在、未来


(写真:豊橋駅前大通り)

女子「ねえ、チョット見て見て。今日のラッキーカラーは赤だよ。やったあ、なんかいいことありそう。」

男子「うるさいなあ、もっと勉強に集中させてくれよ。今日の試験絶対に失敗できないんだから。だいたいお前はちゃんと勉強したのかよ。」

女子「全然!」

男子「はあっ!今日はお前の苦手な数学の試験だろ。ちゃんと勉強しなくて大丈夫なのか?
あっ、分かった。ラッキーカラーの赤は、赤点の赤なのか。」

女子「バアカ、違うわよ。ここ見て、この髪留めのワンポイント、ほら赤でしょ。他にもねえ、ほらパワーストーン、ほら、ミサンガ、この間ひとつ切れたんだよ。それに試験だって大丈夫。このところ毎日パワースポットに行ってるもん。」

男子「お百度詣りかよ。それによく考えて見ろよ。そんなパワーなんとかで全部上手くいくなら、誰も勉強も仕事もしなくなるってえの。本当に勉強できらる奴は、そんなパワースポットに行くよりちゃんと勉強してるよ。」

女子「そりゃあんたはいいわよ。それなりにいい頭を貰って生まれてきたんだから。私は絶対無理。1たす1の意味がしばらく分からなかったし、小学6年まで九九が全部言えなかったしさあ。
そんな何でも頑張ればできるっていうのは、できる人がいうことだよ。
大人でも、頑張ってもなかなかいい出会いがないから縁結びの神さまに行くんでしょ。会社の社長が頑張っても仕事が上手くいかないから、初詣で商売繁盛をお願いするんでしょ。
病気で幾らも生きられない人が神さまにお願いするのを、そんなの気休めだから止めとけって言うの。」

男子「そりゃそうだけどさあ。
でも、今数学が苦手なのは、そうなった原因があるだろ。頭が悪いからとか、神さまにすがってなんとかして貰おうとか、それ以前に原因が何なのか考えたことにあるのか?
それに俺はお前が頭悪いとは全然思ってないし。」

女子「ふうん、本当にそう思う?」

男子「ああ、いつも他の女子が持っているバッグやアクセサリーが幾らくらいで、どんなブランドか一発で当てるだろ。凄いと思うよ。」

女子「まあね。不思議なんだけど好きなものは幾らでも頭に入るんだよね。」

男子「じゃあ、数学が嫌いなのはなんで?」

女子「え〜っと、多分だけど、幼稚園のころ、リンゴが1個+ミカンが1個で合わせて幾つって教えて貰ったんだよね。」

男子「それなら、答えは2だろ?」

女子「でも、私にはどうしても、リンゴとミカンって違うものを2と数えられなかったんだ。それで、お父さんや先生に怒られて、スッカリ数字嫌いになったんだと思う。」

男子「なんかエジソンみたいな話だな。それで数字から逃げているうちに、今のお前になったって訳だ。」

女子「どう、分かった。」

男子「威張んなよ。まあ、過去のことは仕方ないとして、お前の好きなショップの店員になるにしてもお金の計算ができなかったら困るだろ。どうするんだ。」

女子「わあ、本当だ。どうしよう。」

男子「今のお前を作ったのはお前なんだし、未来を作るのも今のお前だよ。今のうちになんとかしておかないと、ずっと一生数字から逃げてまわることになるんだぜ。」

女子「分かった。勉強する。教えて。」

男子「待てよ、あと30分でどう教えるんだよ。」

女子「1分1点で、30点取れれば赤点取らなくて済むからから、ね!お願い。」

男子「いい加減にしろ!」

〜・〜

切り替えの早い女子の話でした。

現在は過去の集積であり、未来は現在の延長です。これは、誰もが分かっていることですが、ついつい優秀な人を妬んだり、自分の不遇を呪ったりしがちです。また、明るい未来を願いながら、どうしても流されて毎日を過ごしてしまうのも悲しいかな私自身の姿です。
蒔いた種に応じた結果しか現れないので、今種まきを変えられなければ、現状維持か、あるいは先細りしかないでしょう。タバコを好きなだけ吸いながら、ずっと健康でいたいと思ってもそうは行きません。もし、明るい未来を望むなら、それを作るのは今の種まきです。