今日学んだこと

分かっていることは書かない。分かっていないから書いて学ぶ。だから「今日学んだこと」なのです。

レバと、ネバ


(写真:夜の公園、木々の息遣い)

「うちの部長、口うるさくて、ああしろ、こうしろ。それでいて現場のことをまるで分かっちゃいない。」
「たいへんなんだね。」
「そうさ、いい上司に恵まれレバ、俺ももっと花開こうというものさ。」
「なら、いっそあんたが部長になっちゃえば?」
「えっ?」
「だから、あんたが部長になっちゃえば、部下にも思いやりのある、現場も分かった良い上司になれるでしょう。」
「そっか!俺が部長になっちゃえばいいのか・・・って、馬鹿かお前は!」
「なによ、失礼ね。なんか変なこと言った?」
「そんなに簡単に部長になれレバ苦労しないよ。仮にも部をまとめる仕事だぞ、誰でも彼でもできるわけじゃないんだ。それなりのキャリアと実績が必要なんだ!」
「キャリアって年季のことだよね。まあ、あんたはまだ若いから足りないとして、実績は充分じゃない?」
「えっ?そおかあ、そう見える?」
「だって、いつも俺ほど仕事のわかった営業マンはいないとか、他のやつらはみんな不勉強だって、威張ってるでしょう。誰でも、相当実績が上がっていると思うわよ。」
「あ、あれはだなあ、その・・・そう、俺ほどの人材を活かさないのはもったいないと言うことで・・・。」
「やっぱり、そんなことじゃないかと思ってた。じゃなかったら、そんなに部長さんに怒られないもんね。」
「ば、馬鹿言え、俺だって、会社がもっと見込みや需要のあるマーケットを選んでくれレバ、2倍、いや3倍売り上げてみせるさ!」
「ほら、また言った。口ぐせだね、『レバ、レバ』って。でも、ああなレバ、こうなレバで条件が揃うんだったら誰でもできるし、別にあんたである必要ないよね。」
「そりゃそうだけど。」
「条件の揃わない中、そこを見込んで任せて貰っているんだから、少しは感謝しなさいよ。部長さんが口うるさいのだって、あんたに見込みがあればこそでしょ。」
「それは・・・。」
「大事なのは『レバ』じゃなくて、『ネバ』でしょ。会社がたいへんなんだから俺がなんとかせネバ。マーケットが間違っているから、俺がなんとか開拓せネバ。需要がないなら、売れるものを考えネバ。幸せは勝手に歩いて来ないんだよ。」
「・・・」
「あと、年内に私と結婚せネバ。」
「結局、そう言うオチかよ・・・。」
「そおよお、そろそろしっかりして貰わネバ。
あと、週末うちの両親来るから。」
「ちょっと待て、何勝手に話を進めてるんだよ!」
「あんたみたいな優柔不断な男は、私のような女がしっかりリードせネバ。」

〜・〜

現代版ぼんやり亭主としっかり嫁と言うオチで。ただ、二人はまだ結婚していませんけど。

私たちは誰しも願いを抱きます。
ああなりたい、こうなりたい。
小さなことなら、休みのうちに庭の手入れをしたいとか、仕事のことなら、今週中に新規契約を2本取りたいとか。
夏までに3キロ痩せる、今年中に英語を喋れるようになる。
40迄に家を建てる。死ぬまでに誰もが認める立派な仕事を成し遂げる。

でも、気持ちはあっても、そんなに簡単に条件は揃いません。
庭の手入れをしようと心に決めていても、1日あるからとゆっくり起きて、カミさんと子供を連れてカフェで遅い朝食兼昼食を済ませて、少しは昼寝をするつもりがもう夕方。
しまった!もう少し時間があレバ、カミさんや子供が出かけていレバ。

新規案件を取ろうと頑張ってみても、事務処理やトラブルの対応に追われて、気がつけばもう週末。
もっと活動時間が取れレバ、顧客リストがあレバ。

同じように、1ヶ月、1年、1生が過ぎていることに身震いします。
要は時間なんか全くないのに、先のこととタカを括っている内に、無情に時間が過ぎ去るのです。
そして、お決まりの『レバ』の言い訳が続きます。
しかし、『ネバ』と外せない期限や目標が決まると、何をおいてもそれに全力で取り組むので、ない時間の中でも一定の成果を上げられます。

一生でせネバならないことは何か?
だから、この1年でせネバならないことは何か?
この1カ月でせネバならないことは何か?
だから今日せネバならないことは何か?
今の1時間でせネバならないことは何か?
人に言われなくても、常にそのように逆算できる人間になりたいと思います。