今日学んだこと

分かっていることは書かない。分かっていないから書いて学ぶ。だから「今日学んだこと」なのです。

一番大切なこと

f:id:FairWinder:20150427121705j:plain
(写真:花馬の鞍)

ビートルズは、
欲しいだけのお金を儲け、
好きなだけの名声を得て、
何もないことを知った。』
ジョン・レノン

音楽界の最大にして、最後の大スターであるビートルズがこのように言っています。

こんなことを聞くと、私たちは訳知り顏に言い合います。
「だから、平凡が一番」
「目の前の幸せに感謝しよう」
しかし、ものの分かったフリをしながら、一旦潮目がこちらを向いてくると途端に「やる前から諦めている無気力人間」と他の人を揶揄します。
「なあんだ、結局、あんたもビートルズに成りたいんじゃん」
分かりやすいですね。

確かに、成功に縁遠い私たちが「平凡が一番」と言うのと、ジョン・レノンが「成功したけれど何もなかった」と言うのでは、まるで重みが違います。
努力もし、全力を出し切って「何もない」と分かるのと、最初から「どうせ何もないから」と努力をしない言い訳にするのでは、人生の時間の価値がまるで違います。
ビートルズになるための生き方は、決して間違っていませんし、その為の努力をしない私たちは反省をすべきです。

しかし、結局「何もない」では意味がないだろう?
報われる努力ならしても良いけれど、頑張った挙げ句、皆んな無駄だったでは、頑張らない方が余程マシ。
あの太閤秀吉にして、辞世に『難波のことも夢のまた夢』と言っているでないか。それでは、散々戦を起こして、たくさんの人を殺した罪だけ抱えて死ななければならないのではないか。

秀吉は褒められることばかりではありませんが、ビートルズは音楽で世界中に夢と元気を届けたのです。文句なしに素晴らしい生き方です。
では、ビートルズをして「何もない」と言わしめた原因は何だったのでしょうか。
それは、おそらく目的と手段を混同していたからです。
お金や名声は人生を豊かにしてくれます。人生を列車の旅とすれば、それらは快適なシート、豪華な料理、楽しい同乗者、そして、車窓の美しい景色です。
ですが、列車の旅で一番大切なことは、終着駅であり、最終の目的地です。

途中どんなに楽しく過ごしても、最後の到着地が不本意ならば、列車の旅自体が悲惨なものになります。
例えば、豪華な列車に揺られて、最後着いたのがアウシュビッツの収容所であるのと、たとえ二等車でずっと立ち詰めの辛い旅でも、最後懐かしい故郷に帰るのとどちらが良いですか。
ビートルズも列車の旅を豊かにすれば、そのまま楽しい満足な旅になると思ったようですが、最後の目的地が不明瞭なままで走り抜いた結果、少しも前進していない自分たちに愕然としたのでしょう。

しかし、逆に言えば目的地が明確ならば、快適な列車の旅は少しでも早く目的地に着くための心強い味方です。決して、無駄にはならないのです。
その人生列車の目的地を正しく知り、それに向かって生きることこそ、人生に於いて一番大切なことであり、周りの全てが活かされる道であります。

『多くのことを知っている人は重宝がられ、一番大切なことを知っている人は尊敬される。』