今日学んだこと

分かっていることは書かない。分かっていないから書いて学ぶ。だから「今日学んだこと」なのです。

公と私

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(写真:さんさんバス くろまつくん)

最近は、公と私の区別がつきづらくなっています。

果たして、どこまでが仕事で、どこからがプライベートなのか。
以前は、事務所を一歩出れば、完全に仕事とも、上司とも、お客さんとも切り離されて、完全に自分の時間でした。
最近は、携帯電話やメール、SNSのおかげで、いつでも繋がっていて、一朝事あらばスクランブルと相成ります。これには、閉口している人も多いでしょう。
この間は、一緒に飲んでいた人が急に携帯電話を取るや、店の外でゴニョゴニョ始めました。そして、しばらくして帰って来たら、「いやあ、参ったよ。これじゃプライベートなんてあったもんじゃない。携帯電話のなかったころが懐かしいよ。」といつもの決まり文句を口にします。

でも、むしろボヤのうちにすぐ対応して、事なきを得たこともあったので、いつでもどこでも繋がっているのは悪いことばかりではありません。
また、SNSで繋がっておけば、お互い素に近い部分をさらけ出すので、心の距離が近づきます。そして、いつも存在を意識してもらっていて、力を借りたい時に頼みやすくなるので助かります。そのため、業者さん等、頻繁に意見交換をしたい人とは、なるべく繋がるように心がけています。

スマートフォンは、情報端末として機能が優れているため、業務でも利用しようという流れがあります。
位置情報把握や、現場の報告書の作成をスマートフォンで行えば、業務効率のアップを図ることができます。
しかし、外勤の社員全員にスマートフォンを契約し、通信料を払うのはたいへんな負担なので、いきおい「個人持ちの携帯にアプリを入れさせてくれ」となります。
それを、BYOD(Bring Your Own Device)と言います。
しかし、セキュリティの問題や、紛失した時の情報流出のリスク、そもそも、社員にしてみれば個人端末でいつも上司に位置情報を見られるのは敵わないでしょう。
そう考えると、仕組みや運用等、考えるべきポイントは山ほどあります。

しかし、この流れが象徴しているのは、仕事とプライベート、公と私の境界の不明瞭化です。
朝起きてスマートフォンを手に取った瞬間から、夜寝るまで仕事スイッチは入りっぱなし。オールウェイズ・オンです。
その反面、仕事時間中でも、SNSで仲間やお客さんと繋がっていたりします。昔なら「仕事中、何を遊んでいるんだ!」と怒られることでも、ビジネス行為として成立することはあります。
また、この流れで、直行直帰や在宅勤務の割合が増えるでしょう。反面、歩合制のような賃金の払い方が多くなるかも知れません。
まるで、雇用者というより、自営業者の感覚に近づいている気がします。

つまるところ、一億総自営業者、昔のように個人のビジネスが中心となる世の中をテクノロジーが生み出そうとしているのかも知れません。