今日学んだこと

分かっていることは書かない。分かっていないから書いて学ぶ。だから「今日学んだこと」なのです。

振り幅

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(写真:カモん、カモん その2)

時に、振り幅の大きさが、評価につながることがあります。
つまり、ハンデを背負ってのスタートはたいへんですが、それを乗り越えて結果を出せば、世間は何倍にも評価してくれます。

例えば、豊臣秀吉徳川家康
どちらが偉かったか、という議論はさておき、どちらが成功者だったかという点では、豊臣秀吉に軍配を上げる人が多いでしょう。
それは、秀吉は太閤、家康は征夷大将軍と、ともに日本のトップに立ったという点では同じですが、最初のスタート地点からゴールまでの振り幅がまるで違うからです。
秀吉は小作の倅で、世の中の底辺に近い身分でした。郎党のひとりもいない、財産も持たない、頼りになるのは自分の才覚のみの状態から、日本のトップまでかけ上がったのですから、夢のある出世話として後世まで語り継がれています。

一方、徳川家康は、戦乱の世に終止符を打ち、それから300年の泰平の世を築いたのです。その功績は秀吉以上に評価されて然るべきです。
しかし、もとは三河の小城主の息子。今川、織田の人質生活で苦労したとは言え、家臣団に囲まれてのスタートでした。
いわば、小作と殿様のスタート地点の違いが世間の秀吉贔屓に繋がっていると言えます。

さて、この振り幅をサプライズと表現することもあります。
プライズとは、「思いも寄らぬ」ということですが、これを上手く利用して女性心理を掴む男性がいるとか。
なんでもない日に、いきなり花束を渡したり、食事に誘ってシャンパングラスに指輪を落としておいたり。
予期していない結果を目の当たりにすると、人の心は大きく揺れ、また感動もします。それを利用して、女性に「好き」と思わせるのですから、なかなかたいしたものです。

さて、前置きが長くなりましたが、この投稿の本旨は、この振り幅があるから、時に失敗もチャンスになるということです。
仕事を普通にしていれば、失敗はたびたびあるものです。
なかなか失敗はおおっぴらにし辛いですよね。できれば、誰にも気付かれずに、そーっとしておきたいものです。
しかしよく考えてみれば、周りは、失敗した事実よりも、その失敗をどう挽回するかに注目しているものです。

お客さんを怒らせてしまった!
なんとかしなければ!
自分が平謝りするのか、あるいは上司に頼みこんで一緒に謝ってもらうのか。
土日返上で汚名挽回につとめて、最後お客さんの信頼を取り戻せれば、失敗から信頼へと振り幅がある分、その人の評価はグンと高まるでしょう。

逆もまた然り。
期待をさせておいて、相手をがっかりさせると、振り幅が大きい分、著しく評価を下げます。
「鳴り物入り」で登場しながらも、蓋を開けたらパッとしなかったら、もう二度とお呼びがかからなくなります。
そんな、タレントや、ミュージシャン、映画監督はたくさんいましたよね。

そうすれば、スタート時点で評価されているのは、必ずしも良いことではありません。期待以上の結果を出さなくてはならないので、たいへんです。
反対に失敗をしたり、怒られてハンデを背負ってのスタートは、考えようによってはチャンスです。ハンデからスタートして、並み以上の結果を出しさえすれば、非常に高い評価を受けることができます。

してみれば、順境が幸せか、逆境が幸せか、定かではありませんが、要は必要以上に落ち込む必要もなく、勇気を持って進めば良いということですね。